ボブ・ディランを演じたヒース・レジャー、自宅で急死

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映画『I'm Not There』でディランを演じたヒース・レジャーが2008年1月22日、ニューヨーク市内のアパートで遺体で発見された。享年28歳。死因は薬物過剰摂取と推測されている。

『I'm Not There』の監督トッド・ヘインズは「これは想像を絶する悲劇です。ヒースは真のアーティストであり、非常に繊細な男で、才能があり、年齢以上に賢い探険家でした」とコメントしている。

映画では、ニューヨークに出て歌い始めた頃のボブ・ディラン(役名ジャック・ロリンズ)と、ボーンアゲイン・クリスチャンの洗礼を受けた頃のディラン(役名パスター・ジョン。牧師になって説法をし、ゴスペルを歌う)の一人二役を務めており、ヒース・レジャーは映画とディランについてこう語っていた。

「濃密な素晴らしい作品だよ。トッド(監督)はすごく知的で、ディランをカテゴライズすることなく、敬意をもって彼の神秘性を表現したんだ」

「ディランは、カメレオンみたいな男さ。彼は大衆の要求や期待に迎合しない能力を持ち、そして常に進化しているんだ」

1979年にオーストラリアで生まれたレジャーは、2005年に『ブロークバック・マウンテン』の演技が認められ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
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