レディオヘッド「15人が最高額を払った」

レディオヘッドは、価格が自由に決められた最新作『In Rainbows』のダウンロード・リリースに関して、そのダウンロード数や売り上げを公表するつもりはないらしいが、フロントマンのトム・ヨークは「15人が（価格欄でインプットできる限りの）最高額を払った」ことを明らかにした。

ヨークは『The Independent』紙にこう話している。「99.99ポンド（約２万2,000円）、俺たちがセッティングした上限だが（それを払ったのが）15人いた。バンド・メンバーがその中にいないことは間違いないよ」

またヨーク本人が無料でダウンロードしたという話が伝えられ、“なぜ自分のアルバムをわざわざ？”という疑問が巻き起こったが、これは自分のためではなく母親のためだったそうだ。そして、「ヨークはいつもネットのダウンロードに金を払わない」という濡れ衣をきせられたことにこう反論している。

「いつもは払うよ。ああ、自分のサイトから自分のアルバムをタダでダウンロードしたことはあるけどね。あれは母親に新しい曲を聴かせたかったからだ。彼女のコンピューターにダウンロードしたんだよ。（お金を支払わなかったと言ったことで）ジャーナリストがすぐに、俺はネットのミュージックには金を払わないとか書きたてたけど、自分の物に払う必要があるのか？　１つのポケットからほかのポケットへ金を移すだけだろ？　バカらしい」

『In Rainbows』のダウンロード・リリースは先月終了。今週月曜日（12月31日）にCDおよびビニール盤の発売がスタートしたが、こちらもセールスは好調で、週末発表されるチャートで１位に初登場するだろうといわれている。

Ako Suzuki, London