スパンダー・バレエ、再結成?

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80年代にブームを巻き起こしたニュー・ロマンティックの代表格の1つ、スパンダー・バレエが再結成するらしいとの噂が流れている。'89年に解散し、その後、印税をめぐり裁判沙汰にもなった彼らだが、高額なオファーに過去のいざこざを水に流すことにしたのかもしれない。

dotmusicによると、バンドはアメリカの不動産会社から新築されたビルのオープニング・セレモニーでパフォーマンスしてくれるよう頼まれたという。200万ポンド(4億5,000万円)を提示されたといわれている。

関係者は『The Independent』紙にこう話している。「ちょっと複雑な状態ではあったんだ。過去にケンカ別れしてるから、メンバーはそれぞれ違うマネージャーをつけてるんだよ。でも、このオファーがきてから、両者のマネージャーがミーティングを持ち、かなりいい感触なんだ」

'81年に『Journeys To Glory』でデビューしたスパンダー・バレエは、'83年の3rdアルバム『True』が世界中で大ヒット。タイトル・トラックはいまだにカヴァー/サンプルの定番となっている。

メンバーは学生時代からの友人たち。主に曲を書いたのはギタリストのギャリー・ケンプだが、売れる前に「印税はみんなで分けよう」と口約束していたという。しかし、実際に売れてみると印税はクレジットのあるケンプに流れるばかりで配分されなかったため、ほかのメンバー3人(ギャリーの弟マーティンを除く)がケンプに対し訴訟を起こした。結局のところ、彼らの言い分は認められず、以来、ケンプ兄弟とほかのメンバーは犬猿の仲だといわれている。

Ako Suzuki, London
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