ロビン、UKシーンに華麗なるカムバック

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先月、「With Every Heartbeat」がUKチャートのNo.1に輝いたスウェーデン出身の女性シンガー、ロビン。90年代後半に「Do You Know What It Takes」や「Show Me Love」などのヒットを生み、スウェーデンでは国民的シンガーの地位を確立した彼女だが、UKのミュージック・シーンでは10年ほど音沙汰がなかった。しかし同トラックで、見事カンバック。初のUK No.1シングルが誕生し、これまで以上のキャリアを築いた。

そんな絶好調の彼女が9月7日、ロンドンのシェパーズ・ブッシュにあるブッシュ・ホールでライヴを行なったが、このパフォーマンスには本当に驚かされた。彼女のサウンドの特徴はユーロビートとも呼ぶべきピコピコ・サウンド。ライヴでも、打ち込みされたサンプルやビートを使用するのかと思いきや、用意されていたのはツイン・ドラムだった!

小規模な会場だったため、ドラム1台でも十分迫力のあるビートを聴かせることができただろう。それがダブルとなり、2人のドラマーが追いかけっこでもするかのようにビートを叩き出す。ずっしりとお腹に響いて、まるでジャングル・ビートのノリだ。いくらライヴとはいえ、これだけ迫力のあるドラム・サウンドはなかなか聴けるものではない。そしてロビンのヴォーカルも存在感もそれに負けず劣らず力強い。ダンスが上手いというのとは違う。身体全体でビートを体現する動きには圧倒されるし、挑発もされる。柔なダンス・アクトを想像していただけに、このド迫力には驚いた。

アルバムのサウンドとライヴとがここまで違うとは…。アルバムのピコピコ・サウンドも楽しいが、ライヴで実力発揮。ヒット・チャートを賑わせているだけのただのダンス・アクトではないことを見せつけてくれた。

この夜のセットリストは以下の通り。

Cobrastyle
Crash and Burn Girl
Who's that Girl
Bum like you
Handle me
Konichiwa Bitches
Keep this fire burning
Be Mine
Dream on
With Every Heartbeat

Ako Suzuki, London
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