ブルース・スプリングスティーン、待望のロックアルバム

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ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドが、ついに5年ぶりのニュー・アルバムを完成させた。タイトルは『MAGIC』。10月24日発売予定。

非常に分かりやすいシンプルなタイトルがつけられた当新作は、“ハイ・エナジー・ロック・アルバム"でなおかつ“エンターテイニング"なアルバムとのことで、相当期待できる内容との前評判が聞こえてきている。

マネージャーのジョン・ランダウ曰く、「『MAGIC』はエネルギーに満ちたロックCDである。それは足どりを軽くさせるような楽しい作品で、ブルースとEストリート・バンドの面々によってものすごく素晴らしく演奏されていて、いつもと同様に多くのことを語る。そして同時にたっぷりと楽しませてくれる。『MAGIC』はブルースとブレンダン・オブライエンの共同作業の3作目となるが、彼らの生産的な創作関係の頂点となるものだ」とのこと。

『ライジング』『デヴィルズ・アンド・ダスト』に引き続き、近作のプロデュースを行なったブレンダン・オブライエンは、「この作品はブルースにとっての『ブロンド・オン・ブロンド』(ボブ・ディラン)のような作品だ。サウンド的には『メイン・ストリートのならず者』期のストーンズやフェイセスを髣髴させるものもある」とコメントしている。

2002年のグラミー受賞、マルチ・プラチナ、全米No.1獲得アルバム『The Rising』以来5年ぶりの新作であり、“初期のレコードのようなポップで、ロマンティックなタッチ”もある作品ときけば、もはやグラミーも約束されたようなもの。ファースト・シングルは、まさしくアンセム(賛歌)的ロックナンバーで、「Girls in Their Summer Clothes」という楽曲は、“(ビーチ・ボーイズの)「Pet Sounds」タイプの感覚がEストリート・バンドのサウンドとミックスだ”などという、しびれるようなフレーズも聞こえてきている。

ちなみに発売予定となっている2007年10月24日、この日はきしくもボブ・ディランの3枚組集大成ボックスセット『DYLAN』の発売日。ロックの歴史を担いながら今もなお現役の二大巨頭が、同日に注目すべきタイトルをリリースする。ロックの歴史がうごめく記念すべき日と言えるかも。
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