[短期集中全力レポート] Dir en grey in Europe 2007 ロンドン編(2)

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ロンドンの街に入った途端、ツアー・バスは渋滞に巻き込まれ、さらにはこの街特有の道路事情(本当の大通り以外は道幅が狭く、しかも一方通行の細い道路の両脇が“合法な路上駐車”でぎっしり埋まっていたりする)に悩まされながら、正午にはなんとか会場のカーリング・アカデミーに到着。所在地はアイリントン。地下鉄のエンジェル駅のすぐ近くで、ショッピングモールと隣接している。というか、その施設内に会場があるといったほうが正確かもしれない。

前回分の原稿にも書いたとおり、彼らは今日も明日もここでライヴを行なうわけだが、チケットは両公演ともすでに完売。例によって入場口の前には、フロア前方の良いポジション確保を目論むファンが長い行列を作っている。近くにいた会場のセキュリティ担当者と、少し話をした。

「こんな光景は滅多に見られるものじゃない。この時間でこんなに並んでいるなんてね。事実かどうかは定かじゃないが、4日前から並んでるファンもいると聞いたよ。このバンド、ロンドンで演奏するのは初めてなんだろう? すごいことだ。俺自身も、新しいバンドがここにやって来るときはいつもワクワクするんだ。……ん? 彼らは10年もやってるバンドなの? だったらなおさら楽しみだ。いいショウをするに決まってるからね」

午後5時には場内でのサウンドチェックも終了し、引き続き、今回のスペシャル・ゲストであるFAIR TO MIDLANDも機材のセッティングを開始。開場予定時刻は午後7時で、開演はその1時間後。Dir en greyのメンバーたちは、すべてがスケジュールどおりに運べば、午後9時10分にはステージに現れることになる。

文●増田勇一
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