Mizrock、『Good bye , yesterday』インタビュー

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Mizrock
どこまでも前向きな気持ちで歩き出す ミニアルバム『Good bye , yesterday』リリース

■INTERVIEW

――それが今のMizrockの気分なのかな?

Mizrock:そうですね。考えたというより、出来上がったらそうなってた。

――歌詞に書きたいことはいっぱいあった?

Mizrock:日記っぽく、電車の中で何気なく書いてたものが多い。浮かんできた言葉を持ち歩いているノートに書き留めて、メロディはデモの段階で頭の中に入れておいて、“ここでこういうこと言いたいな”と思った言葉をその場で当てはめたり。だからそのままの素の気持ちが入ってると思う。特に「Good bye,yesterday」はすごく意味のある曲です。何か吹っ切れなくて、自信とか勇気をなくしちゃうと、たった一歩進むことも難しくなっているということに当時気づいた。そういう人たちってけっこういっぱいいるんじゃないかなと思ったし、自分もその中の一人なんで、そこを吹っ切る曲を作りたかった。だから素直に、“さよなら、昨日までの自分”という詞を書きました。

――歌詞では“言えるかな”という微妙な表現になってるね。

Mizrock:そうですね。で、最後に「言わなきゃいけないんだ」って強く言っています。すごく意味のある曲になったし、自分自身これで前に進めたから、良かったなと思います。ただがむしゃらに進んできたけど、不安になった時に人のあたたかさを知って、“大丈夫だよね、味方がいるよね”って思えた部分もあるし。そういうのを聴いた人が感じてくれればいいと思っています。

――明るい希望を感じさせるラストの「Big Sky」が、このミニアルバムの結論かな。

Mizrock:そうですね、結論っぽくなってる感じもするし、楽曲の流れ的に安心する1曲だと思う。ちょっとロックっぽい、強いメッセージ性があるんです。大きい夢を抱いて都会に出てきた時、都会の空がすごくデカくて。“この空には夢が詰まっているんだ”って、怖いもの知らずの自分がいた。でもだんだんそこからいろんなことを経験していくうちに、葛藤も生まれるんだけど、結局ここから私たちの時代を作っていくしかないし、それが使命だったりもするし。そういう時代を作っていこうよ、みんなでもっと強くなっていこうよ、というメッセージを込めた曲です。だから“私たち”という言葉を使ってるんですよ。

――この曲だけが“私たち”と言ってるんだね。

Mizrock:人間は一人じゃ生きられないし、たくさんの人がいたらすごいパワーが生まれる。ということですね。

――今後の活動は?

Mizrock:ライヴがやりたい。スウェーデンでも日本でもやりたいし。あまり頻繁に作品をリリースするタイプではないけど、今回はちょっと間隔が開きすぎました(笑)。でもこれがあったから、今後いろんなものにチャレンジできると思うんです。いい意味のスタンスができたと思います。

取材・文●宮本英夫

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