オオゼキタク、「なでしこ」インタヴュー
オオゼキタク
いままで言えなかった感謝の言葉がいまだから言えるようになった
母に捧げる落涙ソング「なでしこ」をリリース
■INTERVIEW
タク:きっと「なでしこ」は、聴いてくれる人ごとに、自分と両親との想い出をリンクさせていける状況がいろいろ出てくる歌だと思うので、そこは聴いた人なりの想い出と照らし合わせながら、気持ちを膨らませてくれたら嬉しいですよね。僕自身で言えば、うちの母親は僕を21歳のときに産んだんですね。と言うことは、今の僕の年齢のときには小学生だった僕を育てていたわけですよ。自分がその歳になり、“本当に僕のために無償の愛を注いでくれてたんだなぁ”と思えたときには、その偉大さに素直に敬服したし、感謝してもしきれないくらいの想いも感じてしまいました。
タク:母親は照れながら聴いてましたよ。でも、“いい曲だね”と言ってくれたのは嬉しかったですね。なにせ20代の頃は、音楽活動をするのに大反対していた母親でしたから。
タク:大学に入って音楽を演ろうとしたら、“私は一切協力しない。演るなら自分のお金でやりなさい”と言ってたし。20代の頃にインディーズで活動していた時期も、本当は音楽活動をやめてほしかったようなんですが、絶対に売れるんだと思ってた自分を、何も言わず温かく見守り続けていた。そうやって僕自身を見守ってくれてたことはホントありがたかったなと、今更ながら感謝の想いを抱いてしまいます。
タク:この楽曲自体は、インディーズ活動をしていた頃からあったんです。今回「なでしこ」のカップリングを選ぶ際に、自分の持ち味である“キラキラとしたポップな世界観”の楽曲を並べようと思って、この作品を持ってきました。
タク:きっとみなさん“この恋は真っ直ぐ過ぎる”と思ってしまうかも知れませんけど(笑)、誰もが若い頃に抱きがちな恋への純粋な憧れ、そういう“真っ直ぐな恋をしていく姿への憧れ”が、今でも僕の心の中にはあるんですね。それを、今の僕の視点で書いてみました。だから歌詞の中に“年甲斐もなく”という言葉が出てくるんです。
タク:そう。別名、妄想とも言いますが(笑)。だけどその妄想こそが大切だと、僕は信じています。実際にこの歌詞を書くときにも、夕立が上がったばかりの、ひんやりとしながらも清々しく輝く夏の青空の空気感を想い描きながら、ときめく恋心を書いたんです。
タク:新しい引き出しが増えた作品になりました。とくに「なでしこ」は、これからオオゼキタクとして進んでいく最初の一歩という手応えを感じています。こうやって産み出した新しい僕の子供(楽曲)が、これからいろんな人の家に巣立って、そこでどう育っていくのかもすごく楽しみなんです。これから僕は各地をインストア・ライブで廻りますし、そこでまたいろんな人たちと新鮮な触れ合いをしながら、「なでしこ」に対して感じたいろんな人たちの想いを受け止めていきたいなと思っています。