聴くなら今だ! THE RODEO CARBURETTOR 特集INTERVIEW
THE RODEO CARBURETTOR
聴くなら、今だ。
■INTERVIEW
鍛治:まさにそんな感じですよ(笑)。でもそれが一番リアリティがあるから。でも、そんなに言うほど酒は飲めないんですけどね(笑)。
鍛治:そうですね。エロい感じで。でもこれも、女に成り代わったオレというか、そこでのリアリティなので。この女性も一本芯が通ってるというか、ロックなんですよね。これはリアリティじゃねぇじゃんって言う人がいるかもしれないけど、これもオレの中でのリアリティ像。エロい歌詞を書きたいなってずっと思ってて、ロックの中の色気を表現したくて。
鍛治:それもリアリティなんですよね。ガキの頃、ギターを持って鏡に向かって弾いてる姿って、そこにはいないけど女を意識してるところがあるし。ステージに立って髪型を気にしたりするのも、女の子にカッコいいと言われたいとか。そういうのって、絶対にあると思うんですよ。そういうリアリティ。だから今回はちょくちょく出てきますね。女性の影が。
鍛治:今回は恥ずかしいですよね、歌詞だけ見ると。でも自然体が一番強いというか、そぎ落として裸になった自分が一番強いんだなということが、ツアーを通して感じた部分だったりするので。そこですね。そこでのリアリティ。
鍛治:ツアーやってても、“あの曲のこの歌詞が好きです”って言ってくれる人がけっこう多くて。面白いですよね。片やイギリスとかアメリカに行くと、歌詞がまったくわからない中で盛り上がってくれたり、物販を買ってくれたりするから。
鍛治:まだまだ小さい国かもしれないけど、入って来てもらえるスペースをいっぱい確保してあるんで、どんどん入って来いよ、的な。気づいたらでっかい王国になってたらいいねというニュアンスで。逆に今どき『Kingdom』とか、王冠のジャケとか、「tonight」っていうタイトルとか、付けられるのはオレらしかいないんじゃないか?って。ちょっと上目線で(笑)。
鍛治:2007年だぞ今は、みたいな(笑)。今の若い子はR&Bやヒップホップを聴いてるけど、声を大にして“ロックンロールだ”って、『Kingdom』だって言っていかなきゃいけない。そこにロックのカッコよさが入ってると思うから、恥ずかしがらずにやっていけたらいいなと思うんですね。
鍛治:ツアー廻ると、やっぱりいるんですよ。ギラついて、刺激に飢えてる、ロックに飢えたような連中が。こいつらのためにも、と思っちゃった部分はありますね。東京とかよりも、地方のほうが飢えてる率が高い。オレも茨城出身で、周りにロック好きな奴がいなくて、けっこう一匹狼だったから、ずっと。でもめげずにやってたらここまで来たぞ、みたいな。