【Hotwire Music Business Column】SXSW2007、大盛況の中で幕を閉じる
去る3月14日から18日まで、米テキサス州オースティンで開催された毎年恒例の音楽見本市SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)に、世界中から大群の音楽業界人と総勢1300組のバンドが参加した。
今回のハイライトとなったのは、ピート・タウンゼンド、エミルー・ハリス、デヴィッド・バーンによるプレゼンテーションだ。タウンゼンドは、元フェイシスのキーボードプレイヤーで現在はオースティンを拠点に活動中のイアン・マクレガンとのジャム・セッションも行なった。
ショーケース会場に出没しているのを目撃されたジェームス・イハだが、内部情報によると、彼は相変わらずスマパン復帰に全く興味を示していないらしい。元ジェーンズ・アディクションのペリー・ファレルも同イベントに参加、彼の新バンドであるサテライト・パーティと共にパフォーマンスをした。
日本から参加した約20組のバンドのトップバッターとしてビューティー・バーに出演したキーの演奏は上々の出来栄えだった。その他には、大阪出身で高校を卒業したての女の子スカ・バンドのオレスカバンドは、ジャパン・ショーケース午後の部に出演し、沢山の観客を元気炸裂のセットで魅了した。イギリス出身でメンバーに日本人はいないが、フジヤ&ミヤギの演奏も評判を呼んだ。
オースティンの伝説的クラブであるアントンズ主催の“スタックス・トリビュート・ナイト”には、ダック・ダン、スティーヴ・クロッパー、アイザック・へイズらが出演した。
今年の夏、サマソニへの出演が決定しているノルウェイ勢として大健闘中の120デイズは、常軌を逸したダビーなクラブミュージック・サウンドを展開した。
高い評価を受けているアメリカのトリオ、メノメナのショーケースには多くの観客が詰めかけた。彼らが披露した一風変わっている印象的なポップ・サウンドは、今後もペイヴメントやベックのファンを惹きつけるだろう。
セカンド・アルバムが地元イギリスで大ヒットを飛ばしているエイミー・ワインハウスも出演したが、予定されていた取材をすべてキャンセルし、間際に出演時間を変更するなど、周囲を振りまわす行動が目立った。しかし、満員となった彼女のショーケースになんとかもぐりこんだ人達は彼女の素晴らしい実力を認めている。
今回のSXSWで一際注目を集めたのはゴシップだ。日本では未リリースの彼女達はアメリカ出身。NMEが大プッシュしており、今のところ本国よりもイギリスで人気を集めているが、近いうちに状況は変わるだろう。“ビッグママ”の愛称で親しまれている歌手ベス・ディット率いる同バンドは、ティナ・ターナー、パティ・スミス、ディバイン、エッタ・ジェイムズを1つにしたような熱いパフォーマンスを披露した。官能的、エネルギッシュかつソウルフルなディットは真に優れた歌手である。ダンス・ミュージックとパンクに影響された独自のダウン系ロック・サウンドを展開するドラマーのハンナ・ビリーとギタリスト/ベーシストのブレイス・ペインも、非常に強烈な存在感を放っていた。バンドは熱狂的なファンの前で、公民権運動のアンセム・ソングとしてUKシングル・チャート入りしている「スタンディング・イン・ザ・ウェイ・オブ・コントロール」でパフォーマンスを締めくくった。
エラ・フィッツジェラルド(1917-1996)は、6月5日にリリースされる彼女へのトリビュート・アルバム『ウィー・オール・ラブ・エラ:セレブレイティング・ザ・ファースト・レディ・オブ・ザ・ソング』で、同じく素晴らしい女性歌手として祝福されている。グラミー賞13部門を受賞し、2人の米大統領から勲章を贈られたエラへの敬意を同アルバムで表しているのは、エタ・ジェイムズ、チャカ・カーンwithナタリー・コール、ダイアナ・クラールwithハンク・ジョーンズ、グラディス・ナイト、k.d.ラング、マイケル・ブーブレ、リズ・ライト、レディシ、ダイアナ・リーヴス、リンダ・ロンシュタットだ。アルバムのプロデュースはフィル・ラモーンが手がけた。
キース・カフーン(Hotwire)
今回のハイライトとなったのは、ピート・タウンゼンド、エミルー・ハリス、デヴィッド・バーンによるプレゼンテーションだ。タウンゼンドは、元フェイシスのキーボードプレイヤーで現在はオースティンを拠点に活動中のイアン・マクレガンとのジャム・セッションも行なった。
ショーケース会場に出没しているのを目撃されたジェームス・イハだが、内部情報によると、彼は相変わらずスマパン復帰に全く興味を示していないらしい。元ジェーンズ・アディクションのペリー・ファレルも同イベントに参加、彼の新バンドであるサテライト・パーティと共にパフォーマンスをした。
日本から参加した約20組のバンドのトップバッターとしてビューティー・バーに出演したキーの演奏は上々の出来栄えだった。その他には、大阪出身で高校を卒業したての女の子スカ・バンドのオレスカバンドは、ジャパン・ショーケース午後の部に出演し、沢山の観客を元気炸裂のセットで魅了した。イギリス出身でメンバーに日本人はいないが、フジヤ&ミヤギの演奏も評判を呼んだ。
オースティンの伝説的クラブであるアントンズ主催の“スタックス・トリビュート・ナイト”には、ダック・ダン、スティーヴ・クロッパー、アイザック・へイズらが出演した。
今年の夏、サマソニへの出演が決定しているノルウェイ勢として大健闘中の120デイズは、常軌を逸したダビーなクラブミュージック・サウンドを展開した。
高い評価を受けているアメリカのトリオ、メノメナのショーケースには多くの観客が詰めかけた。彼らが披露した一風変わっている印象的なポップ・サウンドは、今後もペイヴメントやベックのファンを惹きつけるだろう。
セカンド・アルバムが地元イギリスで大ヒットを飛ばしているエイミー・ワインハウスも出演したが、予定されていた取材をすべてキャンセルし、間際に出演時間を変更するなど、周囲を振りまわす行動が目立った。しかし、満員となった彼女のショーケースになんとかもぐりこんだ人達は彼女の素晴らしい実力を認めている。
今回のSXSWで一際注目を集めたのはゴシップだ。日本では未リリースの彼女達はアメリカ出身。NMEが大プッシュしており、今のところ本国よりもイギリスで人気を集めているが、近いうちに状況は変わるだろう。“ビッグママ”の愛称で親しまれている歌手ベス・ディット率いる同バンドは、ティナ・ターナー、パティ・スミス、ディバイン、エッタ・ジェイムズを1つにしたような熱いパフォーマンスを披露した。官能的、エネルギッシュかつソウルフルなディットは真に優れた歌手である。ダンス・ミュージックとパンクに影響された独自のダウン系ロック・サウンドを展開するドラマーのハンナ・ビリーとギタリスト/ベーシストのブレイス・ペインも、非常に強烈な存在感を放っていた。バンドは熱狂的なファンの前で、公民権運動のアンセム・ソングとしてUKシングル・チャート入りしている「スタンディング・イン・ザ・ウェイ・オブ・コントロール」でパフォーマンスを締めくくった。
エラ・フィッツジェラルド(1917-1996)は、6月5日にリリースされる彼女へのトリビュート・アルバム『ウィー・オール・ラブ・エラ:セレブレイティング・ザ・ファースト・レディ・オブ・ザ・ソング』で、同じく素晴らしい女性歌手として祝福されている。グラミー賞13部門を受賞し、2人の米大統領から勲章を贈られたエラへの敬意を同アルバムで表しているのは、エタ・ジェイムズ、チャカ・カーンwithナタリー・コール、ダイアナ・クラールwithハンク・ジョーンズ、グラディス・ナイト、k.d.ラング、マイケル・ブーブレ、リズ・ライト、レディシ、ダイアナ・リーヴス、リンダ・ロンシュタットだ。アルバムのプロデュースはフィル・ラモーンが手がけた。
キース・カフーン(Hotwire)
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