期待の新人リーランドの真価はいかに!?来日公演レポ

ポスト
美メロ好きの間ではすでに話題のバンド、リーランド。本国アメリカでは、昨年にデビューを果たし、18歳という若さで早くもグラミー賞にノミネートされた期待の新人だ。

3月21日には1stアルバム『サウンド・オブ・メロディーズ』で日本デビューを控えている彼らが、2月6日に初来日公演を行なった。

噂が先行しているバンドだけに、開演前は“バンドの本質はいかに!?”と不安と期待で会場内はザワついていたが、そのザワつきを歓喜の声へと変える見事なライヴを見せてくれた。

バンド名にもなっている中心人物のヴォーカル、リーランド・モーリングの歌声は、祈りのようにピュアで真摯だ。この日はデビュー前のライヴということで極小規模なキャパシティーの会場だったが、彼の歌声はもっともっと遠くまで届けられるスケール感があり、何万人という観衆が大合唱するイメージが脳裏をよぎる。

そしてCDでは知ることができなかった新たな魅力は、リーランドの兄弟であるキーボード&コーラス、ジャック・モーリングの素晴らしさだろう。ジャックは両手を広げて天を見上げ、コーラス・パートであろうとなかろうと、神へ祈るように、時には問いかけるように、心がおもむくままにコーラスを歌う。コーラスという域を完全に超えた魂の歌声と、リーランドの歌声が聴かせるコーラス・ワークは、血のつながりをも感じさせるとてもスペシャルで神秘的なパワーを放っていた。

バンドの演奏もオーディエンスが欲しいタイミングで、理想的な展開をしかけて開放へと導いていく、まさに王道中の王道のアレンジ。もちろん、デビューしたての荒削り感はあるが、ビッグなバンドになってゆく可能性を十分に秘めている。今回のライヴではその原石の美しさを観ることができた。

今後、この原石がどのように磨かれ、どんな光を放つことになるのか。彼らの本質が現れるのはまさにこれから。今後の彼らの動きに要注目だ。

■「サウンド・オブ・メロディーズ」のPV視聴はこちら!


<2007.02.06@Astro Hall セット・リスト>
1.Can't Stop
2.Reaching
3.Sound of Melodies
4.Yes You Have
5.Tears of The Saints
6.Carried to The Table
7.How Wonderful
8.Too Much
9.Poetry in Motion
10.Hey


Photo by Yuki Kuroyanagi
この記事をポスト

この記事の関連情報