東方神起の声に包まれて1日を始めよう──サムスン「YP-K5AB」とともに

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一方、“ここはちょっと・・・”という点もある。最も気になったのは“カスタムイコライザーがない”ということ。要は自分で低域や高域を自由に調整できないのだ。iPodにもカスタムイコライザー機能はなく、そしてこれがiPodのウィークポイントのひとつでもあるのだが、イコライザーが柔軟に調整できないと携帯オーディオプレイヤーはダメなのだ。なぜか? それは携帯オーディオプレイヤーで使っているヘッドフォンが壊れた時を想像してほしい。ヘッドフォンが壊れたので、新しいヘッドフォンに付け替える。すると、今度のヘッドフォンはなんだが音のバランスが悪い。おかげで今まで聴いていた曲もなんだが違う曲に聴こえたり、最悪な場合、慣れ親しんだ音ではないので、もう使いたくなくなる・・・なんてことが実際にある。

こんな時にイコライザーを細かく調整して、これまで使っていたヘッドフォンの音色に近づけることができたなら何も問題はないだろう。確かに「YP-K5AB」には「Vocal」や「Rock」といったあらかじめ用意されたイコライザーや音を立体的に聴こえるようなエフェクトが入っているが、これではiPodとほぼ同じであって、少なくとも音への柔軟性の面でiPodを超えることはできないのだ(もっとも、同社ではファームのアップデートを行なっていきたいとのことなので、そちらに期待したいところではある)。また、その目玉のスピーカーについては、確かにボリュームをかなり大きくしても音が割れなかったので一定の評価はできる。が、しかし、今回試聴に用いた音源はピアノ曲であり、図太いベースの音が入っていなかった。携帯オーディオプレイヤーということになると、やはりサイズが小さい。なので、ベースの音がどのくらい再現できるか、また、ベースが鳴った時にも、はたして音が割れないかというのがBARKSとしては気になるところ。もし次回機会があれば、そちらを確認したいと思う。
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