とても濡れている松浦亜弥──そのすごさを再確認できる最新PVとニューアルバム

ポスト
このPVには、濡れた松浦亜弥が映っている──。

藤本美貴とのユニットGAMでは、藤本とともにカゲキな姿を披露した松浦亜弥。そんな彼女の最新PVがBARKSで公開されている。この映像は、11月29日発売のニュー・アルバム『Naked Songs』のスペシャル版に付属しているDVDからの、「ハピネス」だ。「Yeah! めっちゃホリディ」や「桃色片想い」のような、元気パワー全開の楽曲イメージがある彼女だが、この映像には、それとは正反対の、憂いにも似た空気感をまとった女性が映っている。

そして──どこか濡れている。

映像を見ているうちに、このウェット感に似たものを持った女性を思い出した。女優の菅野美穂だ。彼女は、彼女自身が持つそのクリスタルのような透明感を役柄の色に染め、自分のものにして演じきることができる。この高い表現力により、実力派女優としてのポジションを確立している。

では、松浦亜弥はどうだろうか。

アイドルに分類される彼女だが、歌はかなり上手い。それは、ピッチや声量、ブレスといったテクニックの面だけでなく、彼女の“表現力”によるものだろう。たとえば、今回のPVの最初の10秒に注目してほしい。そこには、グッと歌の世界に入り込み、松浦亜弥が松浦亜弥でなくなる瞬間が映し出されている。それはまるで、コップに注いだ水の中に絵の具を垂らすと、その色がコップ全体に広がっていくようだ…。思うに松浦亜弥は、歌の世界において自分自身をどんな色にも染め上げることができる“女優”なのだ。こう考えると、彼女に見える濡れた雰囲気というのは“どんな絵の具を垂らしてもその色に染まることができるコップの水”。菅野美穂と同じように、高い表現者がまとうオーラなのではないだろうか。

その秀でたビジュアル面が注目されがちな彼女だが、ニュー・アルバム『Naked Songs』では、ヴォーカリストとしての質の高さに注目してほしい。松浦亜弥は、歌の中でリアルに泣き、笑い、心をときめかせ、恋をしている。

聴けばわかるはずだ、松浦亜弥がトップアイドルたる所以が。

にしても、この「ハピネス」の映像、彼女の頭から二の腕にかけてのラインは芸術の域に達していると思うのは私だけだろうか。このラインの美しさを見るだけでも、このPVは見る価値がある。もちろん見るときは高画質映像(https://www.barks.jp/watch/?id=1000016719&wpl=wm&wbw=1m)がオススメ。また、BARKSでは「砂を噛むように・・・NAMIDA」のスタジオ・ライヴ映像も公開中!こちらもぜひ高画質で見てみてほしい。

最新PV「ハピネス」の映像はこちら(2006-12-28公開終了)

「砂を噛むように・・・NAMIDA ~スタジオライブ~」の映像はこちら

ニューアルバム『Naked Songs』の情報はこちら
この記事をポスト

この記事の関連情報