iPod CMのカット・ケミスト、楽しませるクリエティヴ
現在iPod nano CM曲でもおなじみのカット・ケミストが、初のソロ・アルバム『オーディエンシズ・リスニング』を引っさげて日本ツアーを行なった。同アルバムの詳細はこちらを読んでいただくとして、今回は10月6日に渋谷O-EASTで行われた東京公演の模様をレポートしたいと思う。
この日の東京は、近年稀に見るほど記録的な豪雨に見舞われたものの、会場にはかなりのオーディエンスが詰め掛けていた。オーサカ・モノレールのファンキーなステージ、そして、スペシャルゲストで登場したロマンクルーとライムスター(!)が会場を温めた後、カット・ケミストが登場する。彼は、2ターンテーブルのDJスタイルを基本としながら、CDJやMPC、Mac Book Proといった機材を駆使して、次々とアルバム収録曲を再現していった。
しかし、カット・ケミストのライヴは、DJクリエイターにありがちな、ただ楽曲を再現して終わってしまう、あの退屈なライヴではない。彼のステージは、とにかく楽しいのだ。ヴァラエティに富んだアルバム収録曲に交え、深~いグルーヴを持ったレアなファンクの7インチをプレイしたり、アシッドなハウス・レコードをプレイしたり。ヒップホップの方法論を自由に使って、観客を存分に楽しませる。
中でも特に楽しかったのが、オーディエンスの声をリアル・タイムでサンプリングして、その場でスクラッチを構築していく“ゲーム”だ。カット・ケミストが自らフロアに降りてきて“君の名前は? 出身地は?”とインタヴュー、そしてそれをデータに取り込み、CDJでスクラッチして曲の中に散りばめていく。オーディエンスは、その過程を一緒に参加して楽しめるのだ。
クリエイティヴとは基本的に楽しむもの。カット・ケミストのライヴには、そんなメッセージが込められているような気がした。ライヴの最中、カット・ケミストが終始浮かべていた無邪気な笑顔は、とても印象的で素敵なものだった。
また、余談ではあるが、現在BARKSに掲出中のiPod nanoのバナー、みなさまはもう触られただろうか?
このバナーには実は仕掛けがあるのだ。一連のイントロ・ムーヴィが終わったあと、“choose your color”というメッセージが現れる。それに従がって、好きな色のiPod nanoを選んでドラッグすると……なんとCMみたいにバナーの中を自由に落書きが出来てしまうのだ!(左写真参照)
なんともアップルらしい、自由な発想! やはり彼らがiPodというクリエイティヴ・ツールのCMソングにカット・ケミストを選んだのは、決して偶然ではないだろう。このiPod nanoのバナーもぜひ楽しんでもらいたい。
Photo by Teppei
この日の東京は、近年稀に見るほど記録的な豪雨に見舞われたものの、会場にはかなりのオーディエンスが詰め掛けていた。オーサカ・モノレールのファンキーなステージ、そして、スペシャルゲストで登場したロマンクルーとライムスター(!)が会場を温めた後、カット・ケミストが登場する。彼は、2ターンテーブルのDJスタイルを基本としながら、CDJやMPC、Mac Book Proといった機材を駆使して、次々とアルバム収録曲を再現していった。
しかし、カット・ケミストのライヴは、DJクリエイターにありがちな、ただ楽曲を再現して終わってしまう、あの退屈なライヴではない。彼のステージは、とにかく楽しいのだ。ヴァラエティに富んだアルバム収録曲に交え、深~いグルーヴを持ったレアなファンクの7インチをプレイしたり、アシッドなハウス・レコードをプレイしたり。ヒップホップの方法論を自由に使って、観客を存分に楽しませる。
中でも特に楽しかったのが、オーディエンスの声をリアル・タイムでサンプリングして、その場でスクラッチを構築していく“ゲーム”だ。カット・ケミストが自らフロアに降りてきて“君の名前は? 出身地は?”とインタヴュー、そしてそれをデータに取り込み、CDJでスクラッチして曲の中に散りばめていく。オーディエンスは、その過程を一緒に参加して楽しめるのだ。
クリエイティヴとは基本的に楽しむもの。カット・ケミストのライヴには、そんなメッセージが込められているような気がした。ライヴの最中、カット・ケミストが終始浮かべていた無邪気な笑顔は、とても印象的で素敵なものだった。
また、余談ではあるが、現在BARKSに掲出中のiPod nanoのバナー、みなさまはもう触られただろうか?
このバナーには実は仕掛けがあるのだ。一連のイントロ・ムーヴィが終わったあと、“choose your color”というメッセージが現れる。それに従がって、好きな色のiPod nanoを選んでドラッグすると……なんとCMみたいにバナーの中を自由に落書きが出来てしまうのだ!(左写真参照)
なんともアップルらしい、自由な発想! やはり彼らがiPodというクリエイティヴ・ツールのCMソングにカット・ケミストを選んだのは、決して偶然ではないだろう。このiPod nanoのバナーもぜひ楽しんでもらいたい。
Photo by Teppei
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