ジェット、父の死を乗り越えて

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オーストラリア出身のジェットが、父の死を乗り越え制作されたニュー・アルバムについて語った。バンド・メンバーのクリス&ニック・セスターの父親ジョンは、'04年、45歳の若さで咽頭ガンのため亡くなった。

デビュー・アルバム『Get Born』の成功で舞い上がり、パーティーに明け暮れていた彼らだったが、ジョンの死はセスター兄弟だけでなく、他のメンバーにとっても“警鐘”となったという。クリス(Dr)は『The Sun』紙のインタヴューでこう話している。「父は、俺たちの1番のファンだった。俺たちをやる気にさせてくれたのは、彼だった。カリスマがあり、誰よりも人生を楽しんでる人だった。父を亡くしたのはとてつもない悲劇だったよ。父の死で、俺たちは現実に引き戻されただけじゃない。地面に叩きつけられたんだ」。

しばらく何もする気が起きない彼らだったが、無為に過ごす時間はないと気づいたという。「父の死を乗り越えるのにしばらくかかったよ。でも、無駄に過ごす時間はないって気づいたんだ。誰かを失って、ようやくモラルに気づくってことあるだろ。厳しい試練だった」。

ニュー・アルバム『Shine On』のタイトル・トラックは、父親の死にインスパイアされ生まれたものだという。「父へのトリビュートだよ。そして、家族のために書いたんだ。悲しみを乗り越える手助けになるようにね。父は、自分の死を深刻に受け取ったり悲しんだりして欲しくなかったと思う。でも彼の思い出を残しておきたかったんだ」。

ジェットの2ndアルバム『Shine On』は、今週水曜日(10月4日)に日本でリリースされる。

Ako Suzuki, London
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