この男がシーンを未来へと導く!最高傑作がここに完成!<特集INTERVIEW>

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先行シングル「セクシー・バック」は英米共にナンバーワン獲得! 世界で700万枚のセールスを記録したソロ・デビュー作『ジャスティファイド』(02年発表)で、一躍アイドルから脱皮したジャスティン・ティンバーレイクが、待望の2作目『フューチャー・セックス/ラヴ・サウンズ』を携えて、快調にカムバックを果たした。しかも今回は、ティンバランド、ウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ)をパートナーに迎えて、自らプロデュースに挑戦。着々と表現力を磨き、ポップ・ミュージックの可能性を押し広げようとするジャスティンに、この新作に対する思い入れを語ってもらった。

――まだイン・シンク在籍中である時期にソロ・デビューし、ミュージシャンとして高い評価を得たわけですが、いつ頃“流れが変わった”と実感しましたか?

ジャスティン:明確には言えないけど、ソロでツアーを始めてしばらくして、ふと客層が変わったことに気付いたんだ。自分と同世代、もしくは年上の人の姿が目立つようになって、“なるほどね。僕は正しい方向に進んでいて、僕の音楽はしかるべき人たちにちゃんと伝わってるんだな”と実感したよ。あと、僕が尊敬するマリリン・マンソンに“お前のアルバム、気に入ってるよ”と言われた時には、少々びっくりしたな(笑)。基本的にほめられるのはうれしいんだけど、ついにここまで届いたのか!って愕然としたのを覚えてるよ。

――それだけに、2作目に着手するにあたってかなりのプレッシャーを感じていたのでは?

ジャスティン:ああ。だから、最初から必要なだけ時間をかけようって決めていたんだ。で、まずはたっぷり休暇をとることにしたよ。なにしろイン・シンクを結成した15歳の時から8年間ノンストップで働いてきたから、クリエイティヴなエネルギーがすっかり枯渇していたんだ(笑)。僕には充電期間が必要だったんだよ。母親にも“若いうちに人生を楽しまないとすぐに年をとっちゃうわよ”と忠告されたしね(笑)。だからサーフィンやスノボやゴルフをして、しばらく人生をエンジョイすることにしたのさ。その後、念願の俳優業に少し時間をとって映画を何本か撮影して、それから音楽活動に帰ってきたんだよ。

――そうだったんですね。

ジャスティン:そして結果的に、『ジャスティファイド』の時の6週間に対して、今回はトータルで11ヶ月をアルバム作りに費やしたんだ。その数字を比べてもらえば、僕の気合いがわかるだろ?(笑)。このアルバムは本当に大きな試練だったよ。とにかく前回と違うサウンドを打ち出したかったんだ。もちろん同じ人間が作るわけだから僕らしい音楽になるだろうし、曲作りの方法もあまり変わっていない。でもプロダクションは変えたかった。だから自分でプロデュースすることにしたのさ。サウンド面に自分の色をはっきりと反映させるためにね

――最終的には、大半の曲をティンバランドと一緒にプロデュースしていますね。

ジャスティン:ああ。彼とは前作でもコラボして、初対面の時からウマが合ったんだ。でも当初は、誰と何曲作るとか細かいことは決めずにスタジオに入ったんだよ。ティンバランドにも“何曲やる?”と訊かれて、“分からないけど、とりあえず始めよう”と答えて、気付いたら10曲近くできてた。つまり、ごく自然に彼はメイン・コラボレーターになったのさ。とにかくジャンルの枠に縛られない人だし、役割分担も50:50で、僕がアイデアに尽きたら次は彼が新しい提案をするっていう風に進めたんだ。それに、作り始めた時はアルバム全体のヴィジョンもなかったのに、ティンバランドと作業してるうちにクリアになってきたんだよ。


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