激動の1年を経て、実を結んだ新曲が遂に登場!~「花吹雪」インタヴュー
――久しぶりの新作ですね!
本当にお待たせしました!
――この1年でスタッフや周りの環境を一新させましたね。柴田さんにとって激動の日々だったと思うんですが、いかがでしょう?
激動の1年だったことは確かですね。でもさらに1年前から私は深~く潜ってしまって、いろいろ考えてた2年間だったんですよ。私の歌を一番表現しやすいところはどこだろうってずっとずっと考え出したからなんですけど、プロとなると、ひとりで歌っていけるわけではないですよね。そう思うと、やはり現状を変えたかったんです。だからこの2年間……実はすごく計画的だったんです!(笑)
――そうなんですね。深く潜っていた姿やそれまでの詞世界の柴田さんと、こうやって取材やコメント映像で元気な姿を見せてくれる柴田さんと……元気になったのもあるんでしょうが、ギャップも相変わらずありますね(笑)。
それね、最近よく考えるんですよ。今回も新しいスタッフとの顔合わせで、曲のイメージと実際の私のイメージと全然違うって言われてね。「ああ、明るい人でよかった」って言われましたよ(笑)。ジャケット写真ってカメラマンさんとの雰囲気作りでできていくものだったり、そのときのコンセプトで作り上げていくものだから。たまたまそうなっただけですよ。
――いや、でも詞世界とジャケット写真などの世界は一致してたから、知らない人だったら“柴田さんって神秘的な人だなぁ”って思いますよ。
そうですかねぇ。たしかに私って、素の自分すらわからなくなるときあるんですよ。幼い頃、人間関係のせいで(笑)、子供ながらに素の自分を隠すことを知っちゃってね。人の目を気にして仮面をかぶるのが普通になっちゃったんですよね。だから今までの作品で奥深い部分をさらけ出した自分も、今こうしてちゃんと人と話をしている自分も……ん~本当なんだと思うんです。でも、詞や曲を書いている私は“無”になっているからそこが本当かもしれませんね。歌に明るい自分や楽しくしゃべってる私ってのを表現しないですね。でも、今も嘘はないんですよ!
――そんな柴田さんが新しいスタッフと仕事を始めるって……!?
すごいことですよね。でも今は新たにスタートできてワクワク感のほうがいっぱい! 私ね、続けることが逃げになることもあるんだなって思っちゃったんです。変化が恐くて動き出す勇気がなくて、そのまま現状維持していくのは、逃げだって。あ、あからさまな変化を求めて学校を辞めたけど、次やることないってのはダメですよ。
――新たなステップ、環境を求めた一番の理由は、どこなんでしょう?
やっぱりね、自分のジャンルを確立したいんですね。“失恋の曲なら柴田淳だ”とか“こういった歌ならしばじゅんだ”っていうね。そこですね。
――そこで、“やっぱり柴田淳!”という新曲「花吹雪」がリリースするわけで。ザ・しばじゅんの曲ではあるのですが、今までとは違う“前向きさ”を感じますね。
やっぱり今いる場所が正しいんだって思ってるし、春だしね(笑)、自然と前向きになったかなって思ってます。チャレンジはこれからどんどんしていくので、見守ってほしいですね。
――春らしく、出会いと別れの歌なんですが、視点が独特で<「これからも変わらずにいようね。」変わってしまうこと 気付いているのに>って、すごくリアルですよね。
でしょう。別れが悲しいって気持ちもあるんだけど、次の出会いや新しい世界に期待する気持ちのほうが強いんですよね。だから、意識しなくてもこう思ってると思うんです。
この記事の関連情報
柴田 淳、アルバム『901号室のおばけ』リリース&クロスフェードムービーを公開
【インタビュー】柴田 淳、透明感ある歌声と武部聡志が手がけた芳醇なサウンドが絡み合う『901号室のおばけ』
柴田 淳、アルバム『901号室のおばけ』収録曲「綺麗なままで」のリリックビデオを公開
柴田 淳、『901号室のおばけ』スペシャルサイトで武部聡志との対談と解説付きの全曲試聴スタート
柴田 淳、4年ぶりのオリジナルフルアルバム『901号室のおばけ』を11/20リリース
柴田淳、20周年イヤーを締めくくる映像作品集発売+3年振りツアー開催
柴田淳、20周年を記念したオールタイムベストアルバム12月発売
柴田淳、オールタイムベスト収録曲のリクエストをファンから募集
柴田淳、『蓮の花がひらく時』リリース&過去3作品のサブスクもスタート