ホリエアツシが語る、傑作アルバム『Dear Deadman』 -INTERVIEW-
──このアルバムが、そういうちょっと逸れた感じのロックからも影響を受けているっていうのは面白いですね! ホリエ:なんていうか、(音楽の要素の)取り入れ方でも個性を出せると思うので。自分でも“この鍵盤の使い方はイケテルだろう”、とか思いながらやってるんですけどね(笑)。あと、最後の曲「Farewell Dear Deadman」で途中からエレピが入っているんですけど、“この入り方は絶妙だろう”とか(笑)。
──ちなみに、アルバムタイトル“Dear Deadman”にはどんな意味が? ホリエ:これは今話した「Farewell Dear Deadman」に出てくるフレーズで。この曲は今までぼくが作ってきたなかでも異色な曲で、アリかナシかのところでけっこう悩んだんです。でも、バンドでやってみたらストレイテナーの曲になって。そういう意味では、アルバムの鍵となる曲だと思うんですよね。最初、深い意味はなかったんですが。 ──そういったバンドとしての成熟が、今作の完成度の高さに表われていると思います。 ホリエ:『TITLE』を作って、3人の持ち味とかがわかったんですよね。それで、漠然とした手抜きというか、ぼくが作るのはここまでいいっていう感じになった。3人でやれば、今んとこダサいのこの曲も、カッコよくなるだろうみたいな。そういう変化があって。 ──バンドとしての一体感が、今作に大きな影響を及ぼしたということですね。 ホリエ:そうですね。バンド感があると思うんですよ。 ──あと今回、初のビデオ・クリップ集『Emotion Picture Soundtrack』もリリースされますね。 ホリエ:ビデオ・クリップは、ただ単に曲の世界観を出すとかじゃなく、全然違った切り口とかで作るのも面白いと思うんです。わりと初期とかは、ほぼ自分たちで構成とかも決めてたし。“よし、ここで犬出しとこう!”とか“犬じゃダメだったから、次は子供だ!”みたいな(笑)。 ──(笑)結構みんなで楽しみながら。初期といえば「TRAVELING GARGOYLE」は、クールでカッコいいですよね! あれは明け方に撮影されたんですか? ホリエ:いや、真昼間なんですよ、実は。もう滝汗かきながらやってました(笑)。汗で額に髪の毛が張り付いちゃったりして。真っ黒に日焼けしましたからね。 ──では、最後にBARKSユーザへメッセージを! ホリエ:今回は全国22県廻るんで、ライヴを見に来てほしいですね。このアルバムは、そういう作品だと思うので。是非、いらしてください。
取材/文●宮崎敬太
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