CARTEL、来日インタヴュー&全曲試聴が到着!
1stアルバム『CHROMA』を引っ提げ11月に初来日を果たした、アトランタ出身の5人、CARTEL。OCEANLANE、BUDDHISTSONとの今回のツアーは、いずれも好リアクションとなったが、それもそのはず。パワー・ポップの如く親しみやすいメロディ、キャッチーでアレンジの効いたサウンドは、実に魅力的な輝きを放つ。本国でもコープランドと共に所属レーベルMILITIAを背負って立つ存在になりつつある、現在、要注目のバンドだ。
――まず、バンド結成のいきさつは?
ウィル(Vo/以下同):ジョセフ(G)と僕は高校が一緒だったんだけど、彼は中学は別のところに通ってて、そのネットワークでメンバーたちとも知り合ったんだ。仲のいい友達が14人くらいいて、いつも一緒にいたんだよね。別にのけ者だったとか、モテないやつの集団じゃなかったんだけど(笑)、あえて他のみんなとは一線を画してるって仲間でね。そもそもアトランタ出身っていっても、中心部からは車で30分くらいのところに住んでたから、中高生の時代はなかなかライヴに行けなかったりしたんだよね。だから自分たちのなかで音楽熱を共有しているのも大きかったし。それぞれみんなバンドをやっていたんだけど、つるんでた6年の間にも、進学したり生活が変わるなかで、バンドや音楽性が変わったり、変遷を重ねて今に至る――これが最終形かなっていうのがCARTELなんだ。
――その、他のみんなとは距離を置いていたということですが、バンドの他にはどんなことをして遊んでいた仲間だったんですか。
ウィル:小さい町なんで、やることもほんとなくて(笑)。別に悪いことをする連中ではなくて、せいぜい学校にしのび込んで屋上に上がるとか、楽器の練習してとか……(笑)。
――普通の高校生っていう感じかな?
ウィル:うーん……所謂、典型的な高校生とは違ったと思う。他の子たちは、なにかっていうとパーティやって酒飲んでって感じだったけど。その14人は全員ストレートエッジだったから酒も飲まなかったし――今は違うよ(笑)。それに、高校生のときは、『将来はミュージシャンになりたい』って言っても、『それはいいね』なんて言う先生はいなかったし、『別の道も考えたほうがいい』って言われる方が多かったしね。朝起きて仕事に行って、飯食って寝る、みたいな生活を美徳とする保守的な町だから。バンドでアメリカ中ツアーして回る夢を持つこと自体、破天荒に見えてしまうんだ。うん、だから、町の雰囲気とも違う感覚があったと思うし、典型的な高校生とも違ってたと思う。
――そういう環境で育ってきたことでより、バンドでの野心が養われたんでしょうね。
ウィル:うん。モチベーションを上げるきっかけになったし、自分たちの可能性を証明したいって気持ちに繋がったと思う。とくにこの日本ツアーは、CARTELってバンドとして呼んでもらえたわけだから、“バンドなんて無理”って言ってた人たちへの一つの証明だよね。
――元々は遊び仲間でもあった今のメンバーですが、音楽的な共通点も多かった?
ウィル:基本的にみんなクラシック・ロックが好きだったり、最近だとマーズ・ヴォルタとかSay Anything、オアシス……共通するものはあるんだけど。それぞれ、違った音楽を聴いていたりもするから、曲に持ち込まれるアイディアはいろいろだったりもする。で、僕はビーチ・ボーイズ、とくにブライアン・ウィルソンには影響を受けているね。
――あなた自身の曲作りの方法もそういったことから学んでいったんですか。
ウィル:『CHROMA』のレコーディング前にビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』を買ったんだけど、そこでポップ・ミュージックに対する認識が変わったんだ。それまでは、ポップ・ミュージックって、Aメロ、Bメロ、サビみたいな形のあるものっていう認識だったのが、『ペット・サウンズ』を聴いて、クリエイティヴな部分を刺激された。実験的な方向へ変わって行くようにもなったんだ。今回のアルバムでも最後の“Q&A”みたいな曲もできたしね。といっても、今回はまだ、自分たちが変わっていくステップの一つとしては意味のある作品だけど、あくまで次への通過点だと思ってる。
――では、これからさらに進んでいく上で、バンドとして描いているヴィジョンがあれば教えて下さい。
ウィル:基本的にルールはなくて、おもしろいもの、にしていきたい。今って、楽しくてキャッチーで、それでいいじゃんみたいな傾向があるけど、そこにもっと知的さやオリジナリティを持ち込めるようになりたいんだ。マーズ・ヴォルタだってあれがかっこいいから真似しようと思っても、そう簡単には真似できないバンドだよね。もちろんビートルズもそう、彼らに変わる存在はいない。唯一無二の存在でありつつ、ポップ・ミュージックとして成立する、そういうバンドになりたいんだ
『CHROMA』全曲試聴はこちら
https://www.barks.jp/cdreview/?id=1000012362
――まず、バンド結成のいきさつは?
ウィル(Vo/以下同):ジョセフ(G)と僕は高校が一緒だったんだけど、彼は中学は別のところに通ってて、そのネットワークでメンバーたちとも知り合ったんだ。仲のいい友達が14人くらいいて、いつも一緒にいたんだよね。別にのけ者だったとか、モテないやつの集団じゃなかったんだけど(笑)、あえて他のみんなとは一線を画してるって仲間でね。そもそもアトランタ出身っていっても、中心部からは車で30分くらいのところに住んでたから、中高生の時代はなかなかライヴに行けなかったりしたんだよね。だから自分たちのなかで音楽熱を共有しているのも大きかったし。それぞれみんなバンドをやっていたんだけど、つるんでた6年の間にも、進学したり生活が変わるなかで、バンドや音楽性が変わったり、変遷を重ねて今に至る――これが最終形かなっていうのがCARTELなんだ。
――その、他のみんなとは距離を置いていたということですが、バンドの他にはどんなことをして遊んでいた仲間だったんですか。
ウィル:小さい町なんで、やることもほんとなくて(笑)。別に悪いことをする連中ではなくて、せいぜい学校にしのび込んで屋上に上がるとか、楽器の練習してとか……(笑)。
――普通の高校生っていう感じかな?
ウィル:うーん……所謂、典型的な高校生とは違ったと思う。他の子たちは、なにかっていうとパーティやって酒飲んでって感じだったけど。その14人は全員ストレートエッジだったから酒も飲まなかったし――今は違うよ(笑)。それに、高校生のときは、『将来はミュージシャンになりたい』って言っても、『それはいいね』なんて言う先生はいなかったし、『別の道も考えたほうがいい』って言われる方が多かったしね。朝起きて仕事に行って、飯食って寝る、みたいな生活を美徳とする保守的な町だから。バンドでアメリカ中ツアーして回る夢を持つこと自体、破天荒に見えてしまうんだ。うん、だから、町の雰囲気とも違う感覚があったと思うし、典型的な高校生とも違ってたと思う。
――そういう環境で育ってきたことでより、バンドでの野心が養われたんでしょうね。
ウィル:うん。モチベーションを上げるきっかけになったし、自分たちの可能性を証明したいって気持ちに繋がったと思う。とくにこの日本ツアーは、CARTELってバンドとして呼んでもらえたわけだから、“バンドなんて無理”って言ってた人たちへの一つの証明だよね。
――元々は遊び仲間でもあった今のメンバーですが、音楽的な共通点も多かった?
ウィル:基本的にみんなクラシック・ロックが好きだったり、最近だとマーズ・ヴォルタとかSay Anything、オアシス……共通するものはあるんだけど。それぞれ、違った音楽を聴いていたりもするから、曲に持ち込まれるアイディアはいろいろだったりもする。で、僕はビーチ・ボーイズ、とくにブライアン・ウィルソンには影響を受けているね。
――あなた自身の曲作りの方法もそういったことから学んでいったんですか。
ウィル:『CHROMA』のレコーディング前にビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』を買ったんだけど、そこでポップ・ミュージックに対する認識が変わったんだ。それまでは、ポップ・ミュージックって、Aメロ、Bメロ、サビみたいな形のあるものっていう認識だったのが、『ペット・サウンズ』を聴いて、クリエイティヴな部分を刺激された。実験的な方向へ変わって行くようにもなったんだ。今回のアルバムでも最後の“Q&A”みたいな曲もできたしね。といっても、今回はまだ、自分たちが変わっていくステップの一つとしては意味のある作品だけど、あくまで次への通過点だと思ってる。
――では、これからさらに進んでいく上で、バンドとして描いているヴィジョンがあれば教えて下さい。
ウィル:基本的にルールはなくて、おもしろいもの、にしていきたい。今って、楽しくてキャッチーで、それでいいじゃんみたいな傾向があるけど、そこにもっと知的さやオリジナリティを持ち込めるようになりたいんだ。マーズ・ヴォルタだってあれがかっこいいから真似しようと思っても、そう簡単には真似できないバンドだよね。もちろんビートルズもそう、彼らに変わる存在はいない。唯一無二の存在でありつつ、ポップ・ミュージックとして成立する、そういうバンドになりたいんだ
『CHROMA』全曲試聴はこちら
https://www.barks.jp/cdreview/?id=1000012362