フィーダー、来日公演大成功! わき目もふらず3人が進むロックンロール道とは?

ポスト

(左から)タカ・ヒロセ(B)、グラント・ニコラス(Vo&G)、マーク・リチャードソン(Dr)

今年の<FUJI ROCK FES.>に出演したばかりのフィーダーが
わずか3ヶ月のタームで再びやってきてくれた。
ニューアルバム『プッシング・ザ・センシズ』をリリースした年とはいえ、
いくらなんでも再来日が早いのでは?との杞憂もあったが、ギュウギュウ満員に膨れ上がった会場を見て、
このバンドがいかに多くのリスナーに求められているかを実感させられたものだ。

フィーダーにはロック以外の要素がほとんどない。と書くとやや乱暴になるが、
今的な匂いをシャットアウトさせているのではないかと思うほど、
彼らはとことん3ピースのロックンロール・フォーマットにこだわっているし、
サウンド面での流行に左右されていないのだ。
もちろん、様々なアレンジが施されているし、表現方法のヴァリエイションも豊富。
だが、例えばミクスチュアに興味を持てばそちらに視線を向け、
ニュー・ウェイヴ回帰が流行ればそちらに足を向け、というような浮ついた活動は彼らには皆無だ。
その一途な姿勢が多くのファンの心を掴んで離さないのではないだろうか。

感動的なまでの盛り上がりを見せた東京公演の翌日、
3人にそのあたりのロックンロール道について話を聞いてみた。
MESSAGE MOVIE

コメント映像へ
▲来日公演大成功!
次の会場は……?


NEW ALBUM

『プッシング・ザ・センシズ』詳細ページへ

『プッシング・ザ・センシズ』
PCCY-01725 \2,625(tax in)
発売中







VIDEO CLIPS

「フィーリング・ア・モーメント」ビデオクリップへ
▲「フィーリング・ア・モーメント」

――東京公演ではアンコールでお客さんを何十人とステージに上げていましたね(写真下)。あれはイギリスなどでもよくやっているのですか?

グラント・ニコラス(Vo&G/以下、グラント):いや、特別な時だけだね。そう滅多にあるものではないんだ。昨日はお客さんの感じが良かったし、日本でやったことがなかったからね。

タカ・ヒロセ(B/以下、タカ):会場の大きさもちょうどよかったしね。



2005年11月8日@東京・SHIBUYA-AXにて

――ライヴを見ていてあらためて思ったのですが、フィーダーは本当に100%ロックのバンドだなあってことなんです。今時のロックはどこかしらダンス・ビートを取り入れたり、ヒップホップの要素があったり、エレクトロニカの手法に手を伸ばしていたりしますが、フィーダーは潔いまでにロックンロール一筋ですよね。そこがいい。


タカ:まあ、ロックンロールって言葉の持つ意味もそもそも曖昧だしね。



グラント:確かに、いわゆるトラディショナルのロックンロールのサウンドではあるね。でも、例えばアルバムではエレクトロニックなものを取り入れているし、捻りを加えている。決して頑なになっているわけではないと思うんだ。

マーク・リチャードソン(Dr/以下、マーク):“捻り”というより“フレイヴァー”だね。あくまでエッセンスとして加えてある感じだ。


タカ:僕らは3ピース・バンドで編成も確かにすごくシンプル。でも、僕は確かにベースを弾いているけど、ギターのリフを補うこともあれば、リズム・セクションとしてドラムとしっかり底辺を担っていくこともある。それに、ロックって言ってもビートルズもいればレッド・ツェッペリンもそうだしポリスもそう。かなり幅は広いと思うんだ。一言で説明するのは難しいよね。あえて言うなら、違うことを取り入れることを恐れずにチャレンジすることがロックなんじゃないかな。そういう意味では、フィーダーではアコースティックなタッチのものもやっているし、シンセも使用していたりして、様々なことに挑戦しているんだよ。

――例えば、最新アルバム『プッシング・ザ・センシズ』においては、どういう部分で最も挑戦していると言えますか?

グラント:まず、ピアノで書いた曲が多いってことだね。今までキーボードを使用したことはあったけど、ピアノで書いた曲をこれほど多く収録したのは初めてだね。それと、ストリングスもこれまでになく入れてみた。その一方で、音がゴッチャにならないようにシンプルなサウンドに仕上げるようにしたよ。



この記事をポスト

この記事の関連情報