| (インタヴュー前半、蔡くんが「個人で気にしている細かいことよりも、全体的なグルーヴをポイントにした!」と言うと、森本なっちゃんが「自分の歌については、言ってたやん」とツッこむと…)
蔡:あ、あっそ(大照)。まあまあ自分の歌はおいておいて。辻くんとかすごい気にしていたんですけど、言っていることは分かるんですけどね。でもそんなに変わらへんでというか。フレッシュなのがいいのか、すごく正確に演奏が出来ているのがいいのか選ぶ基準があると思うんですけど、“せーの!”で録ったいい感触やった、手応えあった!というなら、何をグズグズ言ってるんやという。皆の出しているものをちゃんと音源化するのが目的だったので、細かいことに囚われなかったのが、良かったです。
松井:前回と比べて、体重が増えました(笑)。見せ方という点では、前より派手に出来た感じはありますね。
――今回のアルバムも佐々木さんと蔡さんで詞は半分ずつ、思い入れ深い曲とかは?
蔡:夏の終わり頃から曲が出来てきて、それを聴いて詞のほうもつくっていったんですけど。「午前の光」というのは、最初は幾つかのパターンがありまして。僕も30歳になって友達とかどんどん結婚していって、子供とかおる者もいて。曲をつくっているときに、じゃんじゃん子供が生まれたなんて話を聞くとですね、なんか単純に「わあ、子供つくったんかあ。赤ちゃんが生まれておるわ」というようなことに感動しまして。そういうことを歌いたくて、つくったものがこの曲なので、これかな。
――レコーディングのときに何かハプニングだったり、印象的なエピソードは…?
佐々木:レコーディング中というか、終わったあとなんですけどねえ。何がしんどかったというと、僕もちょっとは悪いと思うんですけど……。
全員:お前が悪いんじゃないか!(つっこまれる)
佐々木:(笑)。1日1曲のペースでレコーディングだから、夜もちょっと遅くなったりして、ホテルに戻っても2時とか3時になるんですよ。それで、小腹も空いたし飲みに行こうかという話になり……近所にお気に入りの店があって、そこで飲むわけですよ。そこがそろそろ閉めるよっていう時間、4時とか5時くらい。で、ホテルに戻ろうとするとホテルの側にある焼肉屋さんから、こうこうと光が漏れていて(笑)。よっしゃ!行くぞ!みたいなノリになり……。
蔡:それから、普通に夕飯食うくらいにガンガン食べて。めざましテレビみながら、肉ガンガン焼いて(笑)。
佐々木:それがなんか良かったから、あくる日もその次の日も、朝まで飲み食いしまして。
松井:「もう無理やでもう無理やで」って言ってるのに、「生2つね~!」って頼んで(笑)。
佐々木:しんどかった~(笑)。あんなに気持ちの悪い次の日はなかったですね。
蔡:メチャクチャしましたね。あの何日間は。そういうのを経てできたから、『GOLDEN DAYS』なんですよ。
全員:大爆笑。
蔡:まあまあ。それがひとつと、あとは盤としてとても充実しているし、曲も朝から夕方からみたいな1日の幸せな気分が出ているので、ぴったりじゃないかなと。bonobosはよく、音源にはライヴ感が足りないとか一部で言われたりするんですけど、そういう人にも納得できるものだと思うし。とにかく演奏がフレッシュなんで、長く聴ける1枚だと思いますね。
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