Natural Born Vocalist、birdが語る、自身の第一章を締めくくるベストアルバム

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new ALBUM
『Bird's Nest』
2005年9月28日発売
Sony Music Associated RecordsI
AICL1654 ¥3,059(税込)

1 Souls (Main)
2 Beats (Original)
3 童神 (Original Mix)
4 髪をほどいて
5 フラッシュ
6 空の瞳
7 Game (Album Version)
8 Flow
9 散歩しよう
10 チャンス
11 マインドトラベル
12 ハイビスカス
13

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Message
出産など人生のさまざまな分岐点を迎えたbirdさん。そんな彼女に、今回リリースするベスト盤のことや近況を話していただきました!

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■インタヴュー後半

──おぉ、壮大ですね。

birdうん。壮大なんですけど、自分の身近なところにヒントがあるんじゃないかなって思っていて。前作の『vacation』が、等身大のところから作るというよりは、架空の島の世界を描いてその中の人を演じるみたいな部分で、わりとしっかり作り込んだ作品だったんですね。デビューして詞を書き始めて、どんどん書くことがなくなっていって、違う角度からいろんなものを書きだして『vacation』に行き着いたんですけど、そこで一回りした感じがあって。今はあらためて、デビューの頃のように自分の身近なところの題材で書いてみたいというか、自分の身近に書きたいものが増えてきてるんじゃないかなって思いまして。そういう意味では、自分の「第一章」みたいなものを見つめ直せる時間ももらえたしこのタイミングでベスト盤を出せてよかったなって思いますね。“自分はこういうことをやってたんやな”とか、“こういうアプローチで悩んでたんかな”って、あらためて振り返って次に行ける、いいリセットの一枚になりつつあります。

──そういう意味では、「童神」はタイミング的にもハマったんですね。

bird「童神」との出会いも偶然で、そしたら、自分に子供ができるってことにもなって。(妊娠が)わかった時に、思い描いてたアルバムのテーマとリンクしてるなぁって思ったんですね。それに、“そういう作品を作りたいけど、生まれるとかってどういうことなんだろう?”って今まで見えなかったところが、自分自身を通じてヒントをもらえてる気がして。パズルのピースが埋まっていってる感じなんですよね。

──今後の作品も楽しみにしてます! 最後にBARKS読者にメッセージを。

bird今回のベストは自分でも新鮮な部分がいっぱいあったし、聴いてくれる人にとっても、“この曲を聴いてた時はこうやったな”ってあらためて新鮮に聞えるんじゃないかなって思うんですね。今回初めて聴いてくださる人は、曲がすごくバラエティに富んでるので、好きな曲があったらその曲が入ってるアルバムも聴いてもらえたら、もっと世界が広がるかなって思う。“birdっていろんな音楽やってんねんな”って興味を持ってもらえたらうれしいなと思います。曲って、こちらが発信して、聴いてもらって最終的にはその人の想い出になるまでが変化なのかなと思うんですよ。そうやって変化したものが、みんなからまたこっちに返ってくる。それが音楽の楽しさかなって思うんですよね。


取材/文●梶原有紀子

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