復活モトリー・クルー、ロンドン公演レポ!
最強のオリジナル・メンバー4人で復活したLAメタルの王者、モトリー・クルーの<Red, White & Crue>ツアーがいよいよUKに上陸。6月19日、ロンドンのウェンブリー・パビリオンには、長髪に刺青をした強面の男性や派手な化粧にミニ・スカート、ロング・ブーツの女性たちが大集合した。
ロンドンには珍しく30度を超えたこの日。あまりの暑さに会場外で涼んでいる人が多い中、何の前触れもなくドラムやギターの爆音が響き渡りショウがスタート。真っ赤なライトが点滅するステージと違い暗闇に包まれた客席は、自分のシートを探す人々でしばし混乱した。一方のステージではそんなことにお構いなく、凄まじい勢いでパフォーマンスが展開されていく。ツアーに先駆けテレビ番組に出演したヴィンス・ニールは、その外見、仕草ともかなり“おじさん”が入っていたので一抹の不安を覚えたが、ステージで見る姿は別だった。声にも張りは失っておらず、やや甘めなヴォーカルも迫力のシャウトも健在。ミック・マーズも相変わらず青白い顔色で直立不動だが、そのギター・プレイに衰えはない。彼の確実なリフが、暴走しがちなモトリーのパフォーマンスを支えているのは間違いない。
ショウは2部構成になっており、前半のパフォーマンスは30分で終了。これからというところで10分の休憩が入ったのは残念だが、後半のショウでは“エンターテイメント・バンド”の本領を発揮。「Girls, Girls, Girls」では、際どい衣装を着けた女性ダンサーが天井から吊るされたフープを使い、アクロバット並みのダンスを披露。爆竹やスモーク、火炎噴射機も使われ、見るものを圧倒する。そんな中、「Home Sweet Home」「Dr. Feel Good」などの一連のヒット曲がパフォーマンスされ、会場は合唱する人、デビル・ホーン・サインを振りかざす人で大興奮となった。
終盤でトミー・リーがカメラを片手に客席をスクリーンに映し出すと、クローズ・アップされた女性は1人を除き、全員がためらうことなくバストを露出。また、アンコールの「Helter Skelter」ではニッキー・シックスの14歳になる息子がステージに登場し、父親とニールにはさまれ、緊張した面持ちでギターをプレイした。
ただ一つ気になったのは、曲が立て続けに演奏されなかったこと。1曲終わるごとに必ずステージのライトが落とされ、数秒の間があるため、盛り上がった観客はどうしていいかわからない。しかし見せ場がいっぱいの彼らのショウ。最近のロック・バンドのギグでは見られない貴重な“エンターテイメント”を体験することができた。
Ako Suzuki, London
ロンドンには珍しく30度を超えたこの日。あまりの暑さに会場外で涼んでいる人が多い中、何の前触れもなくドラムやギターの爆音が響き渡りショウがスタート。真っ赤なライトが点滅するステージと違い暗闇に包まれた客席は、自分のシートを探す人々でしばし混乱した。一方のステージではそんなことにお構いなく、凄まじい勢いでパフォーマンスが展開されていく。ツアーに先駆けテレビ番組に出演したヴィンス・ニールは、その外見、仕草ともかなり“おじさん”が入っていたので一抹の不安を覚えたが、ステージで見る姿は別だった。声にも張りは失っておらず、やや甘めなヴォーカルも迫力のシャウトも健在。ミック・マーズも相変わらず青白い顔色で直立不動だが、そのギター・プレイに衰えはない。彼の確実なリフが、暴走しがちなモトリーのパフォーマンスを支えているのは間違いない。
ショウは2部構成になっており、前半のパフォーマンスは30分で終了。これからというところで10分の休憩が入ったのは残念だが、後半のショウでは“エンターテイメント・バンド”の本領を発揮。「Girls, Girls, Girls」では、際どい衣装を着けた女性ダンサーが天井から吊るされたフープを使い、アクロバット並みのダンスを披露。爆竹やスモーク、火炎噴射機も使われ、見るものを圧倒する。そんな中、「Home Sweet Home」「Dr. Feel Good」などの一連のヒット曲がパフォーマンスされ、会場は合唱する人、デビル・ホーン・サインを振りかざす人で大興奮となった。
終盤でトミー・リーがカメラを片手に客席をスクリーンに映し出すと、クローズ・アップされた女性は1人を除き、全員がためらうことなくバストを露出。また、アンコールの「Helter Skelter」ではニッキー・シックスの14歳になる息子がステージに登場し、父親とニールにはさまれ、緊張した面持ちでギターをプレイした。
ただ一つ気になったのは、曲が立て続けに演奏されなかったこと。1曲終わるごとに必ずステージのライトが落とされ、数秒の間があるため、盛り上がった観客はどうしていいかわからない。しかし見せ場がいっぱいの彼らのショウ。最近のロック・バンドのギグでは見られない貴重な“エンターテイメント”を体験することができた。
Ako Suzuki, London
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