R.E.M.、待望の来日公演! 武道館レポート

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新作『Around The Sun』を発表し、約10年の歳月を経て待望の来日を果たした世界のロックバンド、R.E.M.。彼らの日本における貴重な公演のひとつが、3月16日、東京・日本武道館で行われた。

客層はマイケル・スタイプと同世代のファンをはじめ、『Reveal』あたりからと思われる観客までさまざま。前座のdoaが終了し、座席も埋まってくると、しびれを切らしたファンの叫び声が。催促が届いたのか、開演時間から40分が経過した頃、メンバーが登場。オープニングがスタートした。フロントマンのスタイプはダークジャケットに赤いネクタイのスタイリッシュなファッション。バックドロップにはシンプルなイルミネーションが流れている。

バンドは新作から「The Outsiders」、リードシングルの「Leaving New York」、「High Speed Train」他を演奏。また、昨年に反ブッシュ政権を訴えて全米を廻った彼らだが、この日も反戦ソング「Final Straw」をプレイした。印象的だったのは、スタイプの“ドウモアリガトウ”の声と、節々でお辞儀をする姿勢に、観衆が大喝采で答えていたことだ。ファンとのコミュニケーションを大切にする彼はまた、独特の“くねくねダンス”で観客を魅了した。そして「この曲が日本でNo.1になってうれしい」とコメント後、誰もが待ちわびたスマッシュヒット「Imitation of Life」を熱唱。さらに、不動の名曲「Losing My Religion」でヴォルテージは最高潮に。

「The One I Love」で会場が一体となって合唱。アンコールにはバラード「Everybody Hurts」他を演奏し、約2時間に及んだステージが幕を閉じた。スタイプが終了時に、ステージの両サイドと中央を行き来し、両手を高く挙げて感謝の意を表した姿が、今でも目に焼き付いている。R.E.M.にとっては何かと思い入れが深い武道館だが、スタイプは終盤に「今までずっと“ブドーコン”と発音していた。誰も訂正してくれなかったんだ」と日本の有名な会場の名前について、ちょっとしたエピソードを語った。10年待った価値が十分にある、最高のショーだった。

text/T.Kimura
photo/Yuki Kuroyanagi

SET LIST
05/03/16 日本武道館

I Took Your Name
Bad Day
Animal
The Outsiders
Seven Chinese Bros
Electron Blue
High Speed Train
Drive
Electrolite
Leaving New York
Orange Crush
I Wanted to Be Wrong
Final Straw
Walk Unafraid
The One I Love
Imitation of Life
Losing My Religion

What's the Frequency Kenneth?
Everybody Hurts
The Great Beyond
I'm Gonna DJ
Man on the Moon

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