──レイとフランクがステージで着ていたのは防弾チョッキ?
フランク:そう。いつ撃たれてもいいようにね(笑)。いや、それは冗談だよ。ちゃんと意味があるんだ。別に誰かに狙われているわけじゃない。俺達がメッセージを訴えることに対して反感を持っている人もいるからね。そういう人達からの非難から身を守ろうとしているんだよ。
──誰のアイディアだったんですか?
レイ:ジェラルドだよ。
ジェラルド:本当は今年のワープト・ツアー(毎年夏に開催されるパンク系のフェスティバル・ツアー)で着ようぜって言ってたんだけど、レイとフランクがフライングしたんだ(笑)。
──なぜ、防弾チョッキだったんですか?
ジェラルド:だって、真夏にスーツじゃ暑いじゃん(笑)。もうちょっと涼しいものはないかなって考えているとき、そう言えば、ラッパーの50セントが着てたよなって。
──スーツはやっぱり暑いですよね。
レイ:そりゃ暑いよ(笑)。
ジェラルド:いや、去年の夏は半分ぐらい、スーツでがんばったんだよ。やれと言われれば、夏中、スーツで通すことだってできるさ。
レイ:かなり臭いと思うけどね。
ジェラルド:つまり、それぐらいビジュアルが大切だってことだよ。他のバンドがTシャツを脱いで、上半身裸になって演奏している中で、俺達だけがスーツを着ているんだ。どれだけビジュアルを大切にしているかわかってもらえるだろ。まぁ、それぐらいがんばっているんだってことをアピールしたいって気持ちもちょっとあるんだけどね(笑)。
──ところで、マイ・ケミカル・ロマンスの音楽ってアグレッシヴかつダークである一方で、たとえば「アイム・ノット・オーケイ」のように曲によっては、すごくポップですよね。その2つの要素は、みなさんの中では相反するものではないのでしょうか?
ジェラルド:そこが俺達の曲作りの秘訣なんだよ。多くの人は相反すると考えるかもしれないけど、俺達はそうは考えない。コントラストだと考えるんだ。たとえばポップな曲を作っても、俺達は敢えてダークな歌詞を書いてパンチを効かせたり、ハードコアのアグレッシヴな影響を加えてみたりするんだ。そうやってマイ・ケミカル・ロマンスならではの曲に作り上げていくんだよ。
取材・文●山口智男 |
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直筆サイン入りポラロイド(応募締め切り:2005年4月15日)
●マイ・ケミカル・ロマンス オフィシャル・サイト(ワーナーミュージック・ジャパン)
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