一番印象深く思い入れのある曲は? | ▼やっぱり「恋しくて」ですね。人生を決めてくれた曲ですから。田舎から出てきた二十歳過ぎの若者にとって、デビューっていうのはテレビや映画の中の夢物語で、自分が当事者になるとは思ってもみなかった。自分たちがテレビの箱の中に入ってしまったような、夢と現実が入り混じってしまって。だから発売日に、本当に売っているのかCDショップに見に行ったんです。実際に棚に並んでいるのを見て、なんか不思議な気持ちでした。【島袋】 |
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| 良い曲だと思ったのに、 案外人気にならなかったなぁという曲は? | ▼いっぱいありますよ! 最近の曲は全部そうですね(笑)。「誓い」とかがそうです。久しぶりに大きなバラードをということで作ったんですが、アルバムの制作が忙しくて、大急ぎになっちゃったんですね。でも素晴らしい出来になって、しかも「熱闘甲子園」ていう番組のエンディング曲ということで、これは大ヒットになるかもなんて思ってたんですよ。“あーあ大ヒットしてしまったら面倒くさいな、ライヴも大変なことになるな”なんて(笑)。そしたら、甲子園が始まると同時にオリンピックも始まっちゃって、誰も高校野球を見やしない。サラリと流れて行きましたね。僕らですら聴かなかったですからね、オリンピックばかり見てて(笑)。【比嘉】
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| 自分たちが想像していた以上に ファンに受けたという曲は?
| ▼最近の作品ですけど「島人ぬ宝」です。中学生に詞を書いてもらって、それをまとめて曲をつけて完成形にしたんです。そもそもは、中高校生が卒業式とかで歌ってくれたら嬉しいなというのがキッカケだったんです。それが沖縄全体に広がって、いろいろなところで歌ってもらえるようになって。こんなに愛される曲になるとは思ってもみなかったですね。一昨年に沖縄のビーチでライヴをやったときに、40歳くらいのおじさんと5歳くらいの女の子が一緒に歌っているんです。“歌って、世代や性別なんかを簡単に乗り越えるんだ”って実感できました。自分たちにこんな曲が作れたんだなって感激したんですよ。この曲で紅白歌合戦に出られるなんて想像もしてなかった。【島袋】 |
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| | これホントに自分たちが作ったのかなぁ、 と意外に思える曲は?
| ▼「花待ち人」とか、タイアップものですかね。タイアップがついて、そのために曲を書くという時代があったんです。タイアップが取れたからシングルを出すみたいな。今「花待ち人」とか「誰かが君を呼ぶ声が」とかを聴くと、“そんな気持ちになったことないな”って思うくらい(笑)。自分たちの曲として認識はしてるんだけど、実体験としての感覚はなくて。もちろん頑張って一生懸命作ったんですよ。こういう曲は、逆に、今3人で聴くと一番盛り上がりますね。“うわーこんなことしてる”とか(笑)。【比嘉】 |
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| レコーディング中から感動しまくりで、 ずっと名曲だと思っている曲は? | ▼もちろん全部そうなんですけど、2000年に出した「涙そうそう」は、やっぱり特別ですね。僕たちの10周年のために良い曲を作ろうということで、1999年の暮れからスタジオにこもったりとか試行錯誤をしてたんです。「涙そうそう」も候補に入ってたんですが、いろいろと作ってた曲のどれもがこれを超えることができない。良い曲ってやっぱりこういうことなのかなと思って。レコーディング前から“この曲はスゴイ”とはっきり分かってた曲ですね。【上地】 ▼僕は分からなかったな。なんのこっちゃと思ってました(笑)。冗談です。今まで500回以上歌いましたね。歌って、メロディや歌詞が同じでも、自分の暮らしの中でいろいろなことがあると変わってくるんです。「涙そうそう」は、最初は歌っている時に思い浮かぶ顔は2人くらいだったのが、最近ではどんどん増えてきてるんです。亡くなってしまった人とか、新たに出会った人とか、そういった人たちに支えられているんだなと実感できるんです。だから、どう歌おうかなんて思っているわけじゃなくて自然にね。幸せな時間です。【比嘉】 |
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| この曲を聴けばBEGINが分かるという1曲
| ▼いやー迷いますねー、どうしようかなぁ。でもやっぱり「恋しくて」でしょうか。この28曲の中で唯一アマチュアの時に作った曲なんですよね。何も気負っていない。最初に音楽をやり始めたシンプルな気持ちがあって、3人のピュアな気持ちがこの曲にはある気がします。今でも大事な曲ですね。【上地】 |
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