『FLy』 UPCH-5288 \1,050(tax in) 2005年2月2日発売
01.FLy 02.ボウイ
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<男の中の大人の男>
■3/5(土)心斎橋 CLUB QUATTRO
■3/11(金)福岡ビブレホール
■3/13(日)名古屋 TOKUZO
■3/19(土)LIQUIDROOM ebisu
■3/25(金)仙台 LIVE HOUSE enn
■3/27(日)札幌 BESSIE HALL
【Total Information】 VINTAGE ROCK http://www.vintage-rock.com/ |
| ──今年第一弾シングル「FLy」が完成しました。これまでのスパルタローカルズにはない、スローな感じの1曲ですね。
安部光広(以下、光広):無理に新しいことをやったワケではないんですけど。今までやってなかった感じの音ですね。こういうタイプの曲もやりたいし、やれるよ、ってことをみんなに見せたかったし。
安部コウセイ(以下、コウセイ):まぁチャレンジって感じですね。こういうスローでストレートなラヴソングがあってもいんじゃないのかなって。
──じゃあ、曲の作り方のプロセスも、これまでと違う感じで?
コウセイ:最初、今まで作ったことのないタイプの曲だったから、みんなでどう音を引き出せばいいのかが分からなかった。でもひと通り曲のムードが見えてしまったら、いつも通りでしたね。それをつかむまでが結構大変だったという。
光広:そう。最初はつかめない部分があったんで大変だった。でも最終的にはつかめたんでよかったなと。
──そんな曲についてですが、基本はピュアなラヴソングなんですけど、どこか死生観みたいなものを感じる仕上がりですね。
コウセイ:それって、でっかいイメージですね。死生観…、そう思ってもらえることはうれしいんですが、ボクの中でそんな意識なかったなぁ。死に対しての思いをこめたというよりも、すっごいど真ん中のラヴソングを書きたかっただけなんです。
──では、このラヴソングの世界は、現実に基づいて描かれたたものなんですか?
コウセイ:それは難しいところですね。100%ないとも言えないし、あるとも言えない。混沌としているんですよね。どこまでがイメージで現実なのかがわからない。でもそれは、ボクにとって作品を作る上で関係ないこと。これは自分、もしくは自分じゃないというより、曲のイメージに沿った歌詞を書く、ということに重きを置いているんで。
──この愛の世界観を導くきっかけになったフレーズはありますか?
コウセイ:“バイバイさよなら”かな。これが最初にあって、歌が完成した感じ。
──そう。“バイバイさよなら”というフレーズが、どこか現実世界から離れていくような印象を受けたんですよね。ご自身としては、このフレーズで何に別れを告げようとしているのでしょう?
コウセイ:うーん、どういう気持ちでこのフレーズが思い浮かんだんだろう(苦笑)?でも、そこにはいろいろな意味があると思う。現実逃避だったり、また人と人の別れだったり、とか。一概に言えない。だから、それぞれの人が思い浮かぶ世界が正解だと思いますよ。ボク自身がどう考えているかというよりも、聴く人がどう感じるかの方が大事だと思うんで。
──他のメンバーのみなさんのこの曲に対するこだわりを教えてください。
光広:どの曲もそうなんですけど、「FLy」はとくにムードにこだわった1曲ですね。アレンジとしては、遊び心的なことは今回はしていないですね。わりとベーシックなことをやったつもり。
──伊東さんは?
伊東真一(以下、伊東):どの曲に対してもなんですが、ギターの役割って一番最後に音を色鮮やかにすることだと思う。だから、どうやって音の広がりをみせるか?曲の持っているイメージを考えて演奏してます。
──でも「FLy」って鮮やかというより淡い色の世界観ですよね?
コウセイ:トーンが鮮やかじゃないんですよ。シック。それができたのがうれしかった。素晴らしいなぁって。でもどこかしらスパルタローカルズらしい味もある。つまり、奇怪なテクニックに頼らず、それぞれの味を「FLy」で出せたような気がして、すごくよかったですね。
中山昭仁:そう。だから、曲としてのクオリティがかなり高いと思います。
──「FLy」を通じて、さらに音楽的進化をとげた感じ?
コウセイ:こじんまりしてもしょうがねぇ、やりたいことをバンバンやっていくべきだなって。「FLy」を作ってそう思いました。
──さて。3月には初のワンマンツアーをするそうで。“男の中の大人の男”ってなかなか素敵なタイトルですね。
伊東:これは他人の名言シリーズの一つからとったものですね。
光広:ボクら、他人が言った印象的な言葉をツアータイトルにつけることが多いんですけど。今回もある人がよく言うセリフらしいんですよ。ボクは聞いたことないんですけどね(笑)。
──このツアーを経て“男の中の大人の男に”になれるといいですね。
光広:1ヶ月という短い期間で!?まぁ紳士になれたらいいですね(笑)。
コウセイ:常にツアーをやるたびに、ボクらは成長している気がする。今回はバンド史上初のワンマンツアーで、演奏時間も今まで以上に長いから、いっぱい鍛えられるのではないかなと思います。
文●松永尚久 |
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