『TIME』 2004年11月17日発売 初回限定盤(CD+DVD): AUCK-18004~5 \3,360(tax in) 通常盤(CD): AUCK-11005 \3,059(tax in) 01. サナギ 02. カラッポ 03. 光の川 04. アーケード 05. クライマックス<album version> 06. June 07. あくび 08. 魔法 09. 秘密 10. 風なぎ
「光の川」2004年10月27日発売 AUCK-19005 \1,260(tax in) 01. 光の川 02. (JUST LIKE)STARTING OVER 03. ヒットチャートをかけぬけろ<Live Version> 04. あだゆめ<Live Version>
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<Shikao & The Family Sugar TOUR '05> 2005年 1/8(土)栃木県総合文化センター 1/10(月・祝)高知県民文化ホール・オレンジホール 1/11(火)サンポートホール高松 1/14(金)北海道厚生年金会館 1/16(日)青森市文化会館 1/17(月)仙台サンプラザホール 1/21(金)福岡サンパレス 1/23(日)大分文化会館 1/29(土)長野県県民文化会館 1/30(日)石川厚生年金会館 2/4(金)広島厚生年金会館 2/8(火)横浜BLITZ 2/11(金)大宮ソニックシティ 2/12(土)名古屋センチュリーホール 2/16(水)東京国際フォーラム ホールA 2/18(金)新潟県民会館 2/22(火)大阪グランキューブ 2/23(水)大阪グランキューブ 2/25(金)京都会館第一ホール 2/27(日)なら100年会館 2/28(月)神戸国際会館こくさいホール 3/4(金)熊本市民会館 3/5(土)鹿児島県文化センター
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| ――アルバムが無事、完成しまして。これがまた、濃いんですよ。
スガ シカオ(以下、スガ):はい。何か、途中から歯止めがきかなくなってきちゃって、本能の暴走するままになぎ倒されて作った感じですね。今年の1月末ぐらいから作り始めたんですけど、途中にツアーをはさみながらも調子が良かったんで、どんどん曲ができるし、歌詞は暴走し始めるし。寝ててもメロディとかアイディアが出てくるぐらいで。本当はもっとすがすがしい、風通しのいいアルバムを作りたかったんですけど……、途中からあまりに才能が暴走し過ぎてこんなアルバムになってしまいました(苦笑)。
――そういう、寝てても湧いてくるようなことって今までにもあったんですか?
スガ:いや。アルバムを作ってる最中にそうなることはなかったんだけど……、あ、でも(2ndの)『FAMILY』の時もそんな感じだったかな。あれもコントロールがきかない感じの作品なんで。
――おっ。ということは『FAMILY』同様、名盤ができるのではという手応えがあったりして?
スガ:そんなことは思わないですよ。それより、ちゃんと10曲並ぶのかな、と思いましたけどね。1曲1曲が強いから。今回は、前作『SMILE』の「Thank You」みたいな、お得意の派手なファンキーさはないんですけど、背後から回って刺す(笑)、みたいな感じの凄みは出ましたね。
――一聴するとスマートに聞こえたりもするんですが、実際はそんな甘いものじゃなく……。
スガ:1曲目から、足を取られたら最後、って感じですね。もうね、天才ですよ。自分でも自分の才能にビックリしましたね。歌詞もさることながら、曲もアレンジも。“バカじゃねぇの?”って思いました(笑)。
――天才過ぎて?(笑)。
スガ:そう。1曲目の「サナギ」は凄い曲だと思うんですけど、ほとんど誰も評価してくれない(苦笑)。この、“音像”っていうのもカタいですけど、こういう浮遊する毒っていうんですかね?バイオテロみたいな(笑)。そういう音楽って今まで聴いたことがないんですよね。そういう新しいのを作りたいなっていうのは、『SMILE』の頃から思ってたんですよ。「気まぐれ」とかチョコっとうまくいったんだけど、でもやっぱ全然ダメで。“もう少し時間があったらなぁ”と思ってたんだよね。今回のアルバムでは、その自分が目指してるものの最初の一歩はとりあえずできたかな。音が全部歌詞になってる感じっていうのかな?ギターなんだけど、声に近かったり、何の音が鳴ってるのか判別がつかないもので歌が包まれている感じのファンク、みたいな。
――またスガさんの場合、その歌声にダマされる(笑)ところも多分にあるんですよね。ガサガサしてるんだけど妙に色気があって。
スガ:あぁ。でも、声の録り方はこだわってましたよ、スタッフの人が。いろんなマイクで歌わされたり、ヘッドアンプっていうものがあって、それを代えると声のキャラクターが変わるんですけど、それをとっかえひっかえやったりして。まぁでも、歌は多少うまくなりましたね。バラードは3回以上は歌わないし。美空ひばりみたいでしょ?(笑)。
――おぉ!やはり、天才だ(笑)。
スガ:っていうか、“ここで感動させてやろう”とか頭で考えちゃうと、ロクな歌が歌えないんですよ。だから、まだ体に歌が入らないうちに歌いきっちゃうのがいい。それがだいたい3回ぐらいなんですよ。それ以上歌うと、“ここでビブラートをきかせて”とかテクニカルなほうにいっちゃうんだよね。ライヴではその時、感じるように歌えばいいんですけど、作品として残るモノとしては、なるべく色がつかないように、印象やニュアンスが固定されるような歌い方をしないほうが僕は好きなんですよ。だから「アーケード」も「風なぎ」も2、3回しか歌ってないんですよ。そのかわり「カラッポ」はものすごく難しくて16回ぐらい歌っちゃいましたけど(笑)。
――「カラッポ」もエゲツない曲ですよね(泣)。去年、携帯電話のCMで「Go! Go!」が使われた時にも思ったんですけど、テレビで流れてくる部分だけ聴けば爽やかな印象を与えますけど、実際はすごくエゲツない曲ですからね!
スガ:そぉんなことないですよ! 爽やかな曲じゃないですか。だいたい僕、サビはフツーですし。それまではいろいろあるけど(笑)。
――このアルバムを携えて1月からツアーも始まりますね。
スガ:はい。ライヴでは、このCDの音を再現するのは無理ですね。なんで、普通にやります。今回は『SMILE』と『TIME』を中心にやろうと思っておりますので楽しみにしてて下さい。
取材・文●梶原有紀子
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