小田和正、学園祭ライヴで新旧とりまぜた名曲をリラックスムードで披露

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小田和正が、去る10/29に青山学院大学の学園祭(青山祭前夜祭)で今年初めてのワンマンライブを行った。約5,000人の学生が集まった講堂は、学園祭にしては大規模だろう。が、外ではチケットを確保できず、せめて漏れ聴こえてくる曲だけでも……というファンが大勢いた。

この日、1曲目には「言葉にできない」。オフコース時代の曲でもあるスローナンバーで、小田はひとりでステージに登場し、グランドピアノの弾き語りで歌った。つづいてバンド形態で「ラブ・ストーリーは突然に」。観客席中央までセッティングされた花道で熱唱。そして「伝えたいことがあるんだ」「さよなら」と序盤からヒット曲を連発。「さよなら」ではイントロではなく歌詞の歌いだし(<もう>)を聴いて「おお~」と感嘆する声に小田は思わず吹き出し笑い、「イントロでは分からなかったんだ(笑)」と仕切りなおした。この曲後、「おじさんは最初から飛ばしすぎました(笑)」と言うもの、まだまだ余裕だ。

中盤ではライヴでは初披露という「たしかなこと」や「明日」など新曲のほか、オフコース時代の「愛を止めないで」「Yes-No」を熱唱。MCでは自身の大学生時代の思い出話のほか、「楽器やってる人もいると思うけど、ぼくの曲、カヴァーしてくださいね」とゆったりリラックスムードで饒舌に語っていた。そしてヒット曲「キラキラ」「君住む街へ」などを次々に歌い、本編終了。アンコールでは小田初のTVレギュラー番組“月曜組曲「風のようにうたがながれていた」”のテーマ曲等をライブ初披露。ダブルアンコール後、予想外の再登場で会場は最高潮の盛上りとなり、ここでも「キラキラ」を演奏し全17曲、約2時間の熱い学園祭ライヴは終了した。

新旧とりまぜたセットリストは、名曲とはいえ若い学生には知らない曲もあっただろう。通常の小田和正のライヴともまた違った雰囲気で比較的おとなしい観客が多かったが、手拍子はしっかりと、耳で真剣に聴いている様子。小田の歌詞をクリアに、しっかりと歌い上げた歌声と、普遍的でシンクロしやすい詞世界にのめり込んでいった人も多かったようだ。小田本人が「ここはのんびりやるところ」と言っていたように、始終リラックスし、楽しみながらの演奏やトークが印象的なライヴだった。

●小田和正初のレギュラーTV番組
TBS「月曜組曲"風のようにうたがながれていた"」
毎週月曜日 24:30~
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