<SUMMER SONIC 2004>トリ前の大役を見事果たしたアヴリル・ラヴィーン

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日も暮れかけた午後6時に登場したのは、新作も大好評のアヴリル嬢。まずはサム41で熱したスタジアムをクール・ダウンさせるように「Unwanted」をプレイ。比較的、じっくり聴かせる楽曲が多い新作からの曲が中心のセットのせいか、観客も歌声に耳を傾けながらゆっくりと体を揺らし、ステージを見守っていた。途中で「He Wasn't」「Sk8er Boi」などのパンク調の曲をプレイしたが、どうもアヴリルのテンションがフェスの雰囲気の中、上がりきれていない印象。アリーナの盛り上がりも決して悪いわけでないのだが、モッシュやダイブで爆発! とまでは行かなかった。

それでも新作からの佳曲「My Happy Ending」「Don't Tell Me」では一緒に歌うファンも多く、ライヴの山場となっていた。そして、ラストは大ヒット曲「Complicated」でシメ。どこか元気のなさを感じたライヴではあったが、途中セキュリティに肩車されアリーナ中央まで来たり、「ニホンダイスキ」なんてリップ・サービスもあり、トリ前という大役を見事に果たしてくれた。ただ、ちょっと感じたのは、背伸びをして“アーティスト”路線に走らず、等身大のスタイルでやってくれた方がいいのではないかということ。“アーティスティック=カッコいい”と思ってしまうのは、良くも悪くも若さゆえだろうか。

<セットリスト>
8/7@千葉マリンスタジアム

01.Unwanted
02.Take me away
03.Losing grip
04.He wasn't
05.Freak out
06.Sk8er boi
07.Nobody's fool
08.Forgotten
09.Nobody's home
10.Fall topieces
11.I'm with you
12.My happy ending
13.Don't tell me
14.Complicated

text/Hatch Azz
photo (C)SUMMER SONIC
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