『エターナル・ウォリアー』 VICP-62775 \3,045(tax in) 2004年7月21日発売
01.オンスロート 02.エターナル・ウォリアー 03.ソウル・クライ 04.ライフ・ゴーズ・オン 05.レット・ザ・ニュー・デイ・カム 06.ディストレス 07.ブリーディング 08.オメガ・マン 09.イージー・マザー 10.マインド・スライド
<ANTHEM TOUR 2004> ●8/25(水)福岡 DRUM Be-1 [問]キョードー西日本 092-714-0159 8/27(金)大阪 BIG CAT [問]キョードー大阪 06-6233-8888 8/28(土)名古屋 E.L.L. [問]グランドライン 052-935-7558 8/29(日)松本 ALECX [問]メディック 0266-28-3496 9/4(土)川崎 CLUB CITTA' [問]044-246-8888 |
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<インタビュー PART.3>
――坂本さんは、アニメタルというもう一つの顔がありますが、気分を切り替えるのに苦労したりしますか。
坂本:いや、アンセムの音が鳴ったら、全部アンセムになっちゃいますよ。アンセムのヴォーカルっていうポジションは“重い”からこそ、やりがいがあるんです。相当な覚悟で臨まなきゃいけないですから。スタジオに入る前までは、けっこう脱力でいるんですけどね。
――ドラムスの本間さんがアンセムに加入したことによって一番変わったことは?
柴田:過去2枚では、本間くんはイケイケのロックドラマーの部分と、曲をまとめるのが上手な部分の2つがあるんですが、そのバランスの良さを曲で出そうとしているようだった。でも今回は、足が肉離れを起こしそうなほど叩かせてしまった。彼はいつも、人から“もうそんなエゲツないことはいいんじゃない”って言われるところまで行こうと言ってたんです。今回の彼は過去の2枚に比べると、リズムの切り込み方というか、そういう面が違うような気がします。いろいろなことができるんだけど、意識的に初期衝動的な方向に振ったというか。
――ギターの清水さんは、今回プログラミングをされているんですか?
柴田:作っている最中に、まったく予定外に、どうしてもここにキーボードが欲しいって僕が言い始めるわけですよ。突然だからキーボードも呼べないんで、清水がデータを家に持って帰って、僕のオーダー通りのキーボードを家で入れてくるわけです。それをスタジオで乗せるんですね。もちろん、プログラマーとしてギタリストと同じくらいの作業をやってるわけじゃないですけどね。
――音がみっちりと詰まったアルバムです。それにしても清水さんは弾きまくりですね。
坂本:「オンスロート」なんか何小節か分からないくらい弾いてますからね。それがシングルだっていうんだから、かっこいいでしょ。
柴田:どうせやるならそれくらいのことをやらないと。僕らはヘヴィメタル・バンドなので、最も自分たちがティピカルにヘヴィメタルだと思う曲をシングルにしたんです。僕らみたいなバンドが、アルバムの中で一番ポップなものをシングルにしてもしょうがないですし。だから一番僕ららしい曲にしました。ま、それのギターソロがあそこまで長いっていうのも…(笑)。
――歌の後ろでもライトハンドとか弾きまくっていますが、ライヴで歌うときってうるさくないんですか?
坂本:いやいや、みんなの殺気が心地いいですよ。本間君もライヴになるとさらに野獣度が上がる人だから、後ろからは彼のビートが刺さってくるし、右からは柴田さんのベースがブリブリ来るし、左からは昭男のギターがガンガン突き刺すし、そんな中で歌えるから燃えますよ。
――今後もロック魂をファンに伝えて欲しいと思います。
柴田:去年は想像以上に厳しい状況でした。あのままバンドが解散してもおかしくないくらいに。でも、今回のレコーディングでモチベーションが再び上がったんで。僕は“そのままなんとなく”っていうのがイヤなんです。本当にやりたいと思わないと身体が動かないんですよ。そういう意味では健全なんですけど、実はやりたいことしかやらないというアーティスティックな面も多いですね。でも僕らのそういうところに共感してくれているスタッフがいるんで幸せです。
取材・文●森本智 |
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