【ライブレポート】香取慎吾、ツアー<Circus Funk>開幕「こんな日が来るなんて信じられないよ!」

香取慎吾が5月31日(土)および6月1日(日)2日間、東京・国立代々木競技場 第一体育館にて、全国5ヵ所10公演にわたる自身初のソロライブツアー<SHINGO KATORI 1st LIVE TOUR Circus Funk 2025>の東京公演を開催し、ツアーの火蓋を切った。会場の隅々まで届くダイナミックな歌とダンス、サービス満点のトークで、詰めかけたファンを歓喜させた6月1日公演の模様をお届けする。
このツアーは、3rdアルバム『Circus Funk』が5月28日にCDが発売リリースされたことを受けてのツアーであり、香取にとってはソロアーティストとして初のライブツアーとなる。果たしてどんな“Circus”を見せてくれるのか? 客席を埋め尽くした緑色のペンライトの光がステージへの大きな期待感を物語っていた。


大歓声に迎えられて登場した香取は、3管のブラスセクションを含めた9人編成によるSNG BANDに加え、12人のSNG DANCERSを率いて、序盤からアルバム『Circus Funk』収録曲を中心に次々と曲を披露した。「SURVIVE(feat. LEO from ALI)」ではステージから炎が上がり、ラテンサウンドが香取とダンサーたちのパフォーマンスをより情熱的でセクシーに盛り立てる。豪快なサウンドと混沌としたメロディが興奮を煽る中、LEDビジョンにアップで映った香取は満足げな笑顔で客席を見渡す。2024年12月には同会場で自身初のアリーナフェス<“Circus Funk” Festival>を成功させているだけに、大編成を牽引するその姿は、サーカス団の団長のごとき貫禄と自信、そして余裕を感じさせた。
「Circus Funk in Tokyo、2日目! 盛り上がってる!? 昨日は雨の中で足を運んでもらったんだけど、帰りに虹が出ていたのを、みんなのSNSで見たよ」──香取慎吾

この日は前日から一転、好天のうえ気温も上昇しており「今日はみんな日傘をさしてたよね」と、この日のライブ前の会場風景もチェック済みの様子。また、ライブ中に客席へ気さくに話しかけてコミュニケーションを図る姿も随所に見られ、ファンと心の距離感が近いところも魅力に映った。MCでは、大親友の山本耕史が観覧していることを紹介。スポットライトが山本を照らして客席が沸くなど、MCの都度、明るく楽しいムードが充満していた。
また、リラックスしたトークで楽しませる一方、多種多様なミュージシャンをフィーチャーした『Circus Funk』の世界をひとつひとつ丁寧に表現していくアーティスト・香取慎吾。「COLOR BARS(feat. SHOW-GO)」では、SHOW-GOのヒューマンビートボックスを同期させた掛け合いの妙とダンサーとの絡みで、ストリートカルチャーにアプローチする。ビッグバンドジャズ「Full Moon(feat. 村田陽一)」ではジャケットを脱ぎ、黒いシャツ姿で往年のジャズシンガーのように優雅に英詞を歌い上げた。


さらに、アルバムの核のひとつともいえる直球ファンクの「カツカレー (feat.在日ファンク)」終盤では、疲労困憊の表情で倒れ込み、マントを纏って再び立ち上がるなど、ジェームス・ブラウンを彷彿とさせるマントショーを展開。サザンオールスターズの名曲を4つ打ちビートでダンサブルにアレンジした「愛の言霊(ことだま) ~ Spiritual Message ~ (feat. Night Tempo)」の哀愁を帯びたボーカル、中森明菜のカバー「TATTOO(feat. 中森明菜)」での激しくも妖艶な歌い回しとダンスも見事だ。
こうして改めてライブで体験すると、『Circus Funk』はアクロバティックで飛び道具的な楽曲から、じっくり鑑賞したいオーセンティックなナンバー、野性的でエキサイティングな曲まで、サーカスのようにジャンルレスに感情を揺さぶる作品になっていることがわかる。2ndアルバム『東京SNG』のタイトル曲では、冒頭でスタンドマイクの音が出ず、急遽ハンドマイクで歌うハプニングもあったが、後のMCで「ライブっぽくて楽しいよね!」と笑い飛ばすなど、終始ポジティヴでエネルギーに満ちあふれたステージとなっていた。


なお、ライブ中には2回に分けて、バンドとダンサーがひとりずつ紹介された。SNG BANDのメンバーは、清水”カルロス”宥人(G)、川崎哲平(B)、Rina Kohmoto(Key)、増倉義将(Cho)、早川咲(Cho)、中野勇介(Tp)、鈴木圭(Sax)、能村亮平(Dr)、村田陽一(Tb / バンドマスター)。SNG DANCERSのメンバーは、KOTA、AYAKA、MEI、RINA、MIZUHO、RYUSHIN、GENTARO、MIPPO、RYUICHI、KANO、IPPEI、ILLCANO。香取自身だけでなく、ミュージシャンとダンサーがチーム一丸となって作り上げているツアーであることが示されていて、単なるメンバー紹介を越えた熱いものを感じさせた。
「初のアリーナツアー、こんな日が来るなんて信じられないよ! 本当に幸せだよ」──香取慎吾

香取がライブ中に満面の笑みで吐露した心情は、会場のお客さん全員が共有した気持ちだったと思う。“開園”から“閉園”まで、2時間ほどの多幸感溢れるライブパフォーマンスだった。ツアーは7月19日(土)および20日(日)の愛知・Aichi Sky ExpoホールAまで続く。
取材・文◎岡本貴之
■ツアー<SHINGO KATORI 1st LIVE TOUR Circus Funk 2025>
【東京公演】
5月31日(土) 国立代々木競技場第一体育館
open14:00 / start15:00
6月01日(日) 国立代々木競技場第一体育館
open12:00 / start13:00
(問)DISK GARAGE https://info.diskgarage.com/
【福岡公演】
6月28日(土) 福岡国際センター
open14:00 / start15:00
6月29日(日) 福岡国際センター
open12:00 / start13:00
(問)BEA https://www.bea-net.com
【兵庫公演】
7月5日(土) 神戸ワールド記念ホール
open14:00 / start15:00
7月6日(日) 神戸ワールド記念ホール
open12:00 / start13:00
(問)夢番地 www.yumebanchi.jp
【北海道公演】
7月12日(土) 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
open14:00 / start15:00
7月13日(日) 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
open12:00 / start13:00
(問)WESS info@wess.co.jp
【愛知公演】
7月19日(土) Aichi Sky ExpoホールA
open14:00 / start15:00
7月20日(日) Aichi Sky ExpoホールA
open12:00 / start13:00
(問)キョードー東海 052-972-7466
▼チケット
全席指定:12500円(税込)
車椅子席:12500円(税込) ※同行者1名のみ
備考:未就学児入場不可(ひざ上での鑑賞不可)
主催・企画:株式会社CULEN
制作:株式会社ON THE LINE
協力:株式会社トイズファクトリー
関連リンク
◆<SHINGO KATORI 1st LIVE TOUR Circus Funk 2025>特設サイト
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