【俺の楽器・私の愛機】1854「20世紀が産んだ新素材の弦楽器「ゴムベース」」

【ゴムベースキット(明和電機)】(群馬県 土佐正道 59歳)

これは巷のゴムバンドを弦に使っている一弦楽器(モノコード)です。
解放弦(解放ゴム?)でギターのE弦あたりの音程が鳴ります。
圧電素子(ピエゾピックアップ)でゴムの振動を拾い内蔵されているスピーカーから音を出します。ミニ四駆ぐらい(全長200mm)の長さでコンパクトですが、内蔵アンプがオーバードライブ気味なため「ジャーン!」とカッコよく聞こえます。
ゴムバンド(笑)と思ったかたもいるでしょうが、楽器はプリミティブな素材から誰ともなく作られたものから木工技術を経て商品化されることはしばしばあることです。
そもそもゴム素材も歴史が浅く、工業製品としてタイヤが量産できるようになった合成ゴムの実用化は20世紀初頭のことです。
ナイロンの釣り糸がアンドレス・セゴビアの勧めでクラシックギター界のスタンダードとなったことなどはご存知でしょうし、近年ではウクレレベースなどにシリコン弦も使われています。新しい素材から何らかの楽器が登場するのですが、一般的になるまでにはそれなりに時間が必要なのですね。
やがてこのゴムベースがスタンダードになり楽器メーカーさんから専用のゴムバンドが発売され「すいません#270のゴムバンドください」とトッポいお兄ちゃんが店頭で問い合わせする日が来るかもしれませんw
画像はゴムベースキットにダイソーのラッカースプレーで塗装を施しグレートインベーダーズのクサカイさんが描いた「どらちゃん」のステッカーを貼ったものです。

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うわ、土佐正道さんだ。はじめまして。明和電機からゴムベースキットが出ているなんて知りませんでした。すみません。みなさん、オタマトーンを作ったあの明和電機の方ですよー。やべえ。ゴムベースと言えばアッシュボリー・ベースを思い起こしますが、あんな小さくてウッドベースのような極上サウンドが出るってのが衝撃でした。そしてそれよりももっと小さい明和電機のゴムベース。しかもゴムベースキットなら価格破壊の2750円。どうみても子供向けのおもちゃにしか見えませんが、音はミュージシャンもニヤッとほくそ笑むマジなやつ。ブリッジになっているスペーサーを楕円にしてチューニングできるようにしてください。(BARKS 烏丸哲也)
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「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
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