20周年アニバーサリーとして、発売が待たれていた、ウルトラベストアルバムの第2弾『B’z The Best“ULTRA Treasure”』の詳細が発表された。

リクエスト・アルバムとして、4月末から2ヶ月間で応募されたリクエスト対象楽曲全290曲に対する40万を超えるリクエストから上位30曲が決定、その30曲に新曲「グローリーデイズ」を加えた31曲が、2枚のCDに収められる。

◆B’z The Beat “ULTRA Treasure”リクエスト集計最終結果 TOP30

『B’z The Best“ULTRA Treasure”』は、2CD+DVD（税込4,200円）と3CD（税込3,200円）の2パッケージが用意されており、共通となる2CD部分は、新曲「グローリーデイズ」のみならず、新録バージョン「BLOWIN’ -ULTRA Treasure Style-」、リミックス「F・E・A・R -2008 Mix-」の収録が今作のトピックだ。ちなみに、新曲「グローリーデイズ」は、2008年9月に行なわれるプレジャーツアーのタイトルと同名となる言葉である。

その上で、DVD付きのBMCV-8024～25は、2007年6月21日に行なわれたシークレットライヴ＜B’z SHOWCASE 2007 -19- at Zepp Tokyo＞の模様を完全収録。アンコール含め全19曲というまさしく垂涎のラインナップで収録されており、あのプラチナチケットと化した幻のパフォーマンスがやっと堪能できるようになる。

一方、3CDのBMCV-8026～28は、31曲を収録した2CDに加え、新曲「いつかまたここで」が収録されたCDが付属するという、全32曲CD3枚組仕様。

なお、リクエストによって決定した30曲は、20年の活動にわたるバラエティ豊かな作品群から、振れ幅の実に広い選曲となり、結果、ヒットシングルを網羅したベスト・アルバムとは、全くの対極をなす興味深い内容となった。リクエスト1位に輝いた「Brotherhood」を筆頭に「恋心(KOI-GOKORO)「さよならなんかは言わせない」「TIME」「RUN」「アラクレ」といった、シングルでもカップリングでもないもののライヴにおいては欠かせないスタンダードナンバーという作品に熱いスポットが当たっているのが最大のトピックといえる。その上で、3位「ONE」をはじめ「恋じゃなくなる日」「もう一度キスしたかった」「月光」「消えない虹」といったミディアムやバラード系も大きな支持を得ているようだ。

最初期の作品のエントリーはないものの、概ねバランスよく収曲されたようだが、あなたのリクエストは叶っただろうか？　下記の表は、収録される31曲を発表された順に並べたもの。ファンの数だけ一家言があることと思うが、これがB’zファンの総意ということになる。もちろんリリースされたばかりの『B’z The Best“ULTRA Pleasure”』の存在、それ以前に、リクエストした人の多くが既に持っているであろう『B’z The Best “Pleasure”』『B’z The Best “Treasure”』のラインナップも、リクエストそのものに大きな影響を与えているのは当然のこと。そういう意味で、リクエストアルバムとはいえ、現時点におけるB’zのベストが抽出されたもの“ではない”ことは明らかだ。

既にリリースされている十分に魅力的なベストには出しえない、マニアならではのセレクションや、オーディエンス目線でスポットを当てたい楽曲のあぶり出し、自分だけの応援ポイントなどが、バランスよく抽出される結果となったと思えるが、いかがだろうか。