KING：受けまくり！（笑）

UKI：でもあんなに近くで生のオーケストラを聴けるなんて、なかなかないことだしね。
だからみんなすごいゾクゾクして、あ～混ざりたい！って。その気持ちから彼は弓を買ったんですよ。

TAKE-C：それに弓を買って練習しとけば、いつかまた作品とかで活かせるかもしれないし。なんかそういう……武器じゃないですけど、できることが増えていけば、アイデアもまたどんどん広がっていったりして、楽しいじゃないですか。

MAH：で、俺らが何をやっても、結局最後はUKIが仇を取ってくれるからね。

――そう！　それは私も今作ですごい感じたんですよ。前以上に好き放題やってるのに、UKIちゃんの歌声が全部“これはSHAKALABBITSです！”っていうところに持っていってる。だから物凄く幅広いわりに全然バラバラ感がないんですよね。

MAH：うん。逆に言うと、UKIが仇を取ってくれるから、俺達は何をやっても大丈夫！みたいな。

――しかも、その歌自体の表現力も、今回またまたアップしてて。

UKI：あのね、今回歌は……っていうか、楽器チームもみんなそうなんですけど、実際録る前にすごい色々試したんですよ。UKIだったら、立って歌ってみたり、座って歌ってみ
たり。同じ座るんでも、普通に椅子に座って歌ってみたり、あぐらをかいて歌ってみたり。で、そうやってその曲に一番合った声質を探した上でレコーディングに臨んだから、よりいい形でその曲の世界感を表現することができたんじゃないかなって。まぁ音決めにはかなり時間がかかりましたけど。

MAH：でもあれだよね。みんなうまくなって録り自体の時間がそんなにかからなくなったから、音決めに時間を割けるようになったっていうのもあるよね。

――あと、セルフ・プロデュースっていうのも大きいですよね。

MAH：ああ……それもありますね。全部ジャッジが自分達だから。

UKI：うん、プロデューサーがいると近道を教えてくれるから速いんですよ。ただ、答えにはすぐ辿り着くけど、その途中経過がわからないんですよね。でも今回はまたセルフに戻ったんで、いっぱい失敗したりしながら、そのぶんいろんなことを学んで、1コ1コ答えを見つけていくことができた。それはどっちがいい悪いじゃないんだけど、今回はセルフでいろんなことが学べて、また次がすごい楽しみになったし。だから、よけい満足！っていう感じですね。

MAH：うん。やっぱね、自分で作ったメシはうまいよ（笑）。

――おまけにこれは人が食べてもおいしい味になってるし。

MAH：それだったらすごく嬉しいですね。

TAKE-C：うん。「この味、最高だよ。どう？」って出したのが気に入ってもらえたら、料理した甲斐があるってもんだよね（笑）。