【インタビュー】宮﨑 薫、3年ぶりニューアルバム『Garden』リリース「ハードモードな人生も、心はイージーに笑い飛ばしたい」

2026.10.30 18:00

Share

■自分の刺々しさも今は受け入れる気持ちでいる

──せっかくなのでアルバム収録曲についてもっと伺いたいのですが、「優しさにふれるたびに」は韓国ドラマにインスプピレーションを受けたそうですね。

宮﨑:はい。ある韓国ドラマをみて、「ギスギスしてなかなか心が開けないけど、知らない人からの優しさでふとそれが解ける時があるよね」と、作家のmiwaflowerさんとスタジオに入って書きました。第三者だからこそ話しやすいことってあると思うんですけど、そういう感覚でしたね。

──「Somebody Like You」はいかがでしたか?

宮﨑:「Somebody Like You」はサウンドのノリを楽しく捉えてほしいしですね。人であっても、モノであっても、自分を輝かせてくれるものがあると思うんですけど、それを想像しながら書きました。楽しい時間を想像しながら歌っているので、自分の心がキラッとする瞬間を想像しながら聴いてほしいです。

──今作では大人の視点というか、いろいろ経験されたからこそ書ける歌詞だなと感じる楽曲も多かったのですが、「Wildflower」も逞しい女性を描いた楽曲ですよね。

宮﨑:これは自分の刺々しさも今は受け入れられるよ、といった曲なんです。優しいだけじゃいられないし、綺麗事だけじゃいられないこともあって。そういう時にどんどん強くなって棘が増えたり、鎧をまとうこともあると思うんです。けれど、それすらもサバイブしている姿はカッコいいし、美しいと思うんですよね。自分もそういう時間や過去を「あそこをサバイブしてきたんだね」と肯定してあげたくなったのは、今までの自分と一番景色が違うところかもしれません。

──人としての成長というか、深みがありますよね。

宮﨑:成長と捉えていただけたら嬉しいですけど、振り返れば一生懸命がむしゃらに頑張ってきた時間は必死だったなと思ったりするんですよね。いまは自分に対して温かい目で見れるというか、上手くいかないことも受け入れられて。どうしようもなく感情が乱れる時も落とし所をつけて受け入れられる強さというか、その感情すらも生きてて悩んでるからだって受け入れる余裕が出てきました。大人になると、本当は知りたくないけど、いろんな術を知っていく面もあって。それがきっと成長することだと思うし、それを身につけながらも頑張ってる人にこの曲が届いてほしいですね。自分もそういうことはあったし、「あの時はそうじゃなきゃ無理だったんだね」と、頑張ってることを抱きしめてあげたいです。

── アルバムにはこの他にも『ジャンクSPORTS』(フジテレビ)のエンディングテーマ「All Good」や、ポップな「Mamma Mia!」など多彩な楽曲が並んでいます。

宮﨑:「All Good」はアスリートにもリンクする曲を作りたいと思いました。シンガーはアスリートに近い部分もあるなと感じるんです。ステージの時間は一瞬で、あとは地味な時間を過ごしてることが多いんですけど、その時間を真剣に過ごすほど、結果が出なかった時に落ち込む。私自身もレコーディングの時に喉の調子がよくなかった時があって、その時に本当に悔しくて大泣きしながら帰ったこともありました。だから頑張れというよりは、今の自分をもっと素直に感じられる歌詞にしたいと思って《乾いて消えてゆくまでは このまま遠回りしてさ 帰ろう 帰ろう》という歌詞にしましたね。いつかそれが笑える時が来るから、「All Good」という意味でこの曲を書きました。

──「Mamma Mia!」も大人ならではの視点がありますね。

宮﨑:これは、この年齢にならないと書けない曲ですね。小さい頃は「何歳になったら結婚する」と思い込んでいて、「蓋を開けてみたら全然違った」みたいな気持ちもあって、いまの自分の環境をシニカルにポップな曲にしました。

──歌詞にもあるとおり、想像していた大人(人生)とは少し違うことって、実際ありますよね。

宮﨑:20代の頃は先が見えなくて不安でとにかく必死でしたが、30代半ばになり見える景色も変わってきて、自分が本当に欲しいものや一緒にいたい人がすっきり見えてきたなと思うんです。そんな景色が変わるなかでも毎日はカオスだし、色々あるけれど、大人になったぶん「まあ、そういうこともあるよね」と笑い飛ばせるようになった。わたしは根がネガティブなんですけど、嫌な出来事も全部ポップに捉えるようにしていて、笑い話に変えられたとき、それを乗り越えたんだと思えるし、いま笑ってられるし。ハードモードな人生だけど、心はイージーにいこうという感覚ですね。

──なかなか自分と向き合う作業って大変ですよね。

宮﨑:行けば行くほどわからないこともあって。一つひとつ紐解いて行って、どんどん理解していくものなのかなと思います。

──歌うことに対しては、いまどのように向き合っていますか?

宮﨑:とにかく、違和感を抱えながら歌うことが無理なんですよね。自分と境遇が違う楽曲もどこかリンクすれば歌えるんですけど。なので、もっともっと深いところまで自分を探究しつつ、色鮮やかな人生を送っていきたいと思っています。シンガーソングライターとして自分の人生を素直に音楽に落とし込んでいきたいんです。

── 表題曲「Garden」のミュージックビデオでは、ご自身のルーツであるクラシックバレエを取り入れたり「Cry」も見どころが満載ですよね。

宮﨑:「Garden」のミュージックビデオは、映画監督の加藤慶吾さんや脚本家の村上かのんさんとチームで制作したんですけど、村上さんがバレリーナが自分を取り戻すように踊るシーンを考えてくださっていて、「かのんさん、私がバレエやっていたの知ってましたか?」と聞いたんですけど、全然知らなくって。

── 偶然だったんですね。

宮﨑:はい。私自身もバレエを長い期間やっていたので、バレリーナが自分を取り戻すように踊りだすというのは、自分の人生とも深くリンクする素晴らしい演出になりました。

── 草原で踊るシーンも印象的でした。最後のシーンはどういう意味が隠されているんだろうと、ついつい気になって見入ってしまいましたね。

宮﨑:自由に受け取ってもらいたいところもあるんですけど、「自分らしさを取り戻す」というテーマです。「Cry」のミュージックビデオは一昨年に公開しているんですけど、わたしにとっても大切な曲なので信頼するMAY’Sさんたちと一緒につくり上げて、考察したくなるような内容になっています。

──「Gimme Your Love」も2026年のリマスターバージョンが収録されています。

宮﨑:デビューアルバムの時にゲントウキの田中潤さんが書いてくださったんですけど、歌や表現でもっとこうしたかったとか悔いが残っていたのを、ある時、街でばったり潤さんと会って話ていたら、「リアレンジしてやり直そうよ!」という話になって。当時は表現しきれなかったことも、今の自分なら歌にできる気がして、もう一度挑戦した楽曲です。

──11月からは自身最大規模となるツアー<宮崎薫 LIVE TOUR “GARDEN” 2026-2027>がスタートしますね。

宮﨑:今作はライブを意識して作ったアルバムなので、新曲はもちろんたっぷりお届けしますし、過去曲も含めた盛り盛りなセットリストになっています。今から本当に楽しみです。

── ツアーファイナルは2027年1月31日、大手町三井ホールでの東京公演。こちらはフルバンド編成で行われるそうですが、どんな内容になりそうですか?

宮﨑:今回のツアーは今まではかなり違う時間を届けられると思います。ライブごとに成長していくと思いますし、東京公演はフルバンド編成で、地方公演とはまたガラッと違う景色をお見せできそうです。リズムを意識して作った楽曲が多いので、お客さんの反応や表情なんかも逆にこちらが気になります。あとは表題曲の「Garden」という曲が、どのようにみなさんの一部になってくれるかが今から楽しみです。

取材・文◎後藤千尋

「Garden」
配信日:2026年10月30日(金)
配信リンク:https://linkco.re/zzNPemHz

【収録曲】
1.All Good
2.Mamma Mia!
3.Garden
4.優しさにふれるたびに (2026 Remastered)
5.Somebody Like You
6.Wildflower
7.Gimme Your Love (2026 Remastered)
8.Cry (2026 Remastered)

<宮﨑薫 LIVE TOUR GARDEN 2026-2027>
【11月3日(火・祝)沖縄】
会場:SOUNDS GOOD
時間:18:00開場/18:30開演
​​料金:¥6,600 (税込)
※自由席/整理番号順入場/ドリンク別​​​​
​
【11月7日(土)北海道】
会場:LIVEHOUSE AND BAR SOULCORE
時間:17:00開場/18:00開演
料金:¥6,600 (税込)
※自由席/整理番号順入場/ドリンク別
​​​​​
【12月12日(土)愛知】
会場:パラダイスカフェ21
時間:[一部] 13:00開場/13:30開演
   [二部] 16:30開場/17:00開演
料金:¥6,600​​​​​ (税込)
※自由席/整理番号順入場/ドリンク別
​​​
【12月13日(日)岡山】
会場​:城下公会堂 in KOTYAE
時間:[一部] 13:00開場/13:30開演
   [二部] 16:30開場/17:00開演
料金:¥6,600​​​​​​​​​ (税込)
※自由席/整理番号順入場/ドリンク別
​​
【12月19日(土)兵庫】 
会場:Cash Box
時間:18:30開場/19:30開演
料金:¥6,600​​​​​ (税込)
※自由席/整理番号順入場/ドリンク別
​​​​
【12月20日(日)愛媛】
会場:live restaurant 風来坊 matsuyama
時間:[一部] 13:00開場/14:00開演
   [二部] 17:30開場/18:30開演
料金:前売 ¥8,000 (1ドリンク・プチオードブル付き)
   当日 ¥9,000 (1ドリンク・プチオードブル付き)
※自由席、オーダー別、整理番号あり
 ​​​​
※電話予約orメール予約になります 
​風来坊matsuyama ▶︎http://furaibo2012.jp/
お電話でご予約の方はこちらから​
メールはこちらから
※件名に「ライブ予約」をご記入の上、本文に下記内容をご記載ください。
・公演名
・お名前
・ご予約人数
・お電話番号
メール:furaibo2019@furaibo2012.jp
定休日・臨時休業日を挟む場合は、返信までお時間をいただく場合がござい ます。 万が一返信がない場合は、迷惑メールフォルダをご確認のうえ、お電話にて お問い合わせください。
​​​
【1月9日(土)新潟】
会場:ジョイアミーア
時間:17:00開場/18:00開演
料金:¥6,600​​​​​​ (税込)
※自由席/整理番号順入場/ドリンク別
​​​
​【1月16日(土)広島】
会場:Live JUKE
時間:17:00開場/18:00開演
料金:¥6,600​​​​​ (税込)
※自由席/整理番号順入場/ドリンク別​​​
​​​
【1月17日(日)福岡】
会場:border live music & drinks
時間:[一部] 13:00開場/13:30開演
   [二部] 16:30開場/17:00開演​​​
料金:¥6,600​​​​​ (税込)
※自由席/整理番号順入場/ドリンク別
​​
【1月31日(日)東京】
会場:大手町三井ホール
時間:16:00開場/17:00開演​​
席種:全席指定席
SS席 19,800円 (税込) 最前指定席/非売品グッズプレゼント/終演後お見送り
​S席 8,800円 (税込) 前方優遇席/終演後お見送り​
A席 6,600円 (税込)
※入場時に別途ドリンク代
※未就学児入場いただけません。

​お申し込みはこちらから
https://eplus.jp/kaorumiyazaki/

2 / 2
続きを読む