【インタビュー】aiko、新曲10曲収録『最後に熱い日々を狂わしき想いで』リリース「自分でも聴きたくなるアルバムです」

2026.10.27 18:00

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aikoが17作目のオリジナルアルバム『最後に熱い日々を狂わしき想いで』をリリースした。

前作「残心残暑」から約2年。「シネマ」(日本テレビ『アンサンブル』主題歌)、「カプセル」(TV アニメ『アポカリプスホテル』エンディング主題歌)、シングル表題曲「Cry High Fly」といった話題曲を送り出し、2025年・2026年にアリーナツアーを開催するなど精力的な活動を繰り広げてきたaiko。既存の楽曲に加えて新曲10曲を収めた本作からは、彼女の音楽がさらに豊かに広がっていることが伝わってくる。

「曲作りもレコーディングもすごく楽しかったし、自分でもよく聴いています」というこのアルバムの「君の言う通り」「淡い」「あなたの花の色」「忘れ荘」「マイスイートピアノ」収録曲について、aiko自身の言葉で語ってもらった。

   ◆   ◆   ◆

──ニューアルバム『最後に熱い日々を狂わしき想いで』、じっくり聴かせていただきました。音楽的な広がりのなかで、濃密でしなやかな感情を刻んだ歌を堪能できる素晴らしい作品だなと。

aiko:ありがとうございます! 曲作り、レコーディングも同じように楽しめたし、今までやったことがなかったこともいろいろやれて。自分でも聴きたくなるアルバムですね。去年のカウントダウンから始まって、1月から6月までツアーをやっていて。そのモードが制作中も続いていたので、ライブみたいな雰囲気のアルバムにしたいなという気持ちもありました。

──アルバムのタイトルはいつ決めたんですか?

aiko:制作の最後のほうですね。「私、このアルバムでどんな歌詞書いてきたんだろう?」と読み直して。このタイトルは(4曲目に収録されている)「Darling」の歌詞にある言葉なんですけど、人生もこういうマインドでいられたらいいなと思って。

──最後の最後まで熱い想いを抱き続けるって、素敵ですよね……。

aiko:そうですよね。でも私はこうやってCDを出したり、ライブをやらせてもらえる人生じゃなかったら、いつもストッパーをかけながら生きていたと思うんです。「ケガしたらイヤだからやめとこうかな」とか「明日に支障が出そうだからやめとこう」みたいな。

──大人になると、誰でもそうなりがちですけどね。

aiko:そうなんです。でも、ストッパーかけてもあまりいいことがないんですよね。ツアーが終わった後、「喉を休めたほうがいいかな」と思ってなるべく喉を使わずに過ごしてたら、声の出し方がわからなくなっちゃって。思うように歌えなくなって、失意のどん底に叩き落されて(笑)。「何をしたらよくなるかな?」「ライブのときにやってて、今やってないことはなんだろう?」と考えて、首のマッサージを再開したら、すぐに声が出るようになったんです。で、今度は「こんなことで何週間も落ち込んでたのか」って、また落ち込んで(笑)。ストッパーをかけずに生きられる人になりたいです。

──では、収録曲について聞かせてください。アルバムの1曲目「君の言う通り」は〈君の街では冬の匂いはもう届いてるか/ねぇどうだい〉というアカペラから始まるバラード。

aiko:曲が出来たときから「アカペラではじめたいな」という気持ちはあったんですけど、アルバムの1曲目にしたいと最初から思っていたわけではなくて。いつもそうなんですけど、レコーディングしてる最中に「この曲が1曲目かな」ってピンとくる瞬間があって。で、今回もそうでした。最初の歌詞もそうなんですけど、この曲は作っている時から冬のイメージがあったんです。夏だったら「花火」とか「ボーイフレンド」とかあるんですけど、普段は季節を意識して曲を書くことがないんです。でも「君の言う通り」はホーリーな感じというか、冬のしんしんとした雰囲気があって。アレンジャーの島田さん(島田昌典)にも冬のイメージでお願いしました。新鮮だったし、レコーディングも楽しかったです。

──アルバムのリリースは10月下旬だから、季節的にも合いそう。

aiko:そうだったらいいな。これからアルバムを聴いてもらって、身体に沁み込んだくらいの頃に冬が来て。来年の冬も「去年、あの曲を聴いてたな」って思ってほしいです。

──2曲目の「淡い」はライブにぴったりのアッパーチューン。ロックですね!

aiko:ロックです! 歌ってても気分が上がるし、スポーツした後みたいなんですよ。テニスとか?

──爽やか(笑)。

aiko:ハハハ(笑)。ライブでもみんなと一緒に楽しみたいです。

──〈今仕事終わり帰ってる 家に着くまで電話しててもいい?/いいよどれくらいで着くの?その時間がとても愛おしい〉というやりとりを描いた歌詞も印象的でした。愛らしい関係性ですよね。

aiko:私もその歌詞、すごく好きです。今の時代よりちょっと前、私のなかではガラケーのイメージなんです。たとえば夜電話してて、寝落ちしちゃう感じだったり。めっちゃ大事な人と話していて寝落ちして、次の日に「ごめんなさい」「いいよ、全然大丈夫。寝たんだなって思って、それもちょっと楽しかった」みたいなやり取りがあって。ちゃんと想い合っていて、しかも相手との距離がきちんとある関係性がすごく好きで、この曲はまさにそのイメージなんです。「今、家についたところ」ではなくて帰り道に話す、そういう時間の使い方もいいなって。今って、人と人との距離感が詰まっているというか、“遊び”がなくなってる気がするんですよね。

──なるほど。「あなたの花の色」のアレンジはトオミヨウさんですが、イントロからすごくオシャレだし、洗練されたポップサウンドだなと。

aiko:“トオミポップ”ですよね。トオミさんのアレンジは「もっとこうしてみたいな」っていう自分のなかのイメージをどんどん膨らませてくれる感じがあるんです。「あなたの花の色」のときは、いつもとは違うコーラスを足してみたいなと思って。いつもだったら3度下とか3度上を当てることが多いんですけど、この曲はちょっと変わった感じのハモになってて。そういう変化も楽しかったです。

──〈さようならまたねと笑うのは凄く先で良い〉というフレーズも心に残りました。

aiko:年齢を重ねたから浮かんできた歌詞かもしれないです。ただ、自分のマインドはあの頃のままかもしれないと思うこともあって。それを周りにいる人から言われて、「ちゃんと大人の向き合い方をしなきゃいけないな」と気づいたり。でも、時間が止まってるところがあるおかげで曲を作れたりもするので……。いろんな気持ちになりますね(笑)。

──「忘れ荘」は、記憶や“忘れる”ことがテーマの楽曲。〈2本目の角を曲がったら緑のマンションがあって/そこの301号室で記憶が消せるらしいよ〉って、SFみたいな始まり方ですね。

aiko:そうかもです(笑)。これは確か浜松のホテルで思い付きました。私、生まれたときの家に小学校5年生くらいまで住んでたんですけど、いろんな記憶があって。楽しかったこと、怖かったこと、「なんで?」と思うような変な行動とか、そういうものがいっぱい詰まってるんですよ。マンションの301号室だったんですけど、小さい頃に住んでいた家に戻ったら、そのときの記憶がリセットできたりしたらいいな……って思って書いた曲です(笑)。

──aikoさん、すごく記憶力いいじゃないですか。「あのときこうだった」「こう思った」という鮮明な記憶が曲作りにつながっているというか……。

aiko:子どもの頃の記憶はめっちゃ残ってますね。“いいとも青年隊”の野々村真さんが好きだったこととか、「怪奇特集!!あなたの知らない世界」が超怖かったこととか(笑)。あとは住んでた部屋の絨毯の柄だったり、お母さんが使っていた鏡台の椅子だったり。でも、大人になるにつれて、ちょっとずつ記憶がこぼれ落ちるようになってきて。「忘れそう」って言えるようになりました(笑)。

──(笑)忘れるのも大切な機能みたいですからね。

aiko:そうなんですよね。悲しいこととか辛いことをずっと覚えているのはよくないから、忘れるというスイッチがあるっていう。それも大事だなと思うんですけど、「あの人にされたことは絶対に忘れないぞ」と思ったことはメモしてます。それを年に1回くらい見直して、「そうだった! 楽しいことばかり覚えてるけど、こんなイヤなことされたんだった」って思い出して(笑)。

──ちゃんと確認するんですね(笑)。

aiko:そうです(笑)。月日が経つと、「やっぱりいい人だったかも」とか「私が悪かったのかな」みたいなモードに入っちゃうんですよ。メモに残して、「そう、これがイヤだったんだ」って思い出すのも大事なのかなって。

──アルバムの最後に収録された「マイスイートピアノ」も素晴らしい楽曲ですね。ピアノに対するaikoさんの深い想いがまっすぐに伝わってきて。

aiko:私、ピアノ2台持ってるんです。どちらも電子ピアノで、最初の1台は20歳くらいのときに買ったんです。三木楽器(関西を中心に展開する総合楽器店)の店長さんが「aikoちゃん、がんばってるから」って安くしてくれて。そのピアノでいろんな曲を作ってきたんですけど、12〜13年くらい前に、もう1台買ったんです。「いろんな機能が付いてるよ」って勧められて、もうちょっとタッチが重いピアノがいいなとか、音色が変われば作る曲の幅も広がるかもとか、いろんな理由があって買ったんですけど、最近はずっと新しいほうのピアノを使っていて。古いほうは寝室に置いていて、どこも壊れてないし、音色もそのままで。「全然弾かなくなって、ごめんなさい」という気持ちが込み上がってきて書いたのが「マイスイートピアノ」です。

──数々の名曲、大事な曲を一緒に作ってきたピアノですからね。

aiko:そうなんです。そうやってずっと使うものって、意外と少ないじゃないですか。昔はテープレコーダーでデモを録ってたんですけど、今はボイスメモだったり。そのピアノはずっと近くにいてくれて、一緒にここまで来たんだなって。そんな気持ちになれたのもよかったし、三木楽器の店長さんにも感謝ですね(笑)。

◾️17thアルバム『最後に熱い日々を狂わしき想いで』
2026年10月21日(水)リリース
購入:https://aiko.lnk.to/17thalbum_CD
配信:http://aiko.lnk.to/Saigoni_Atsuihibiwo

初回仕様限定盤

◇商品形態
初回仕様限定盤A[CD+ LIVE Blu-ray] PCCA-15046 / 6,160円(税込)
初回仕様限定盤B[CD+LIVE DVD] PCCA-15047 / 6,160円(税込)
通常仕様盤[CD only] PCCA-15048 / 3,520円(税込)

◇収録内容
▼CD
01.君の言う通り
02.淡い
03.Cry High Fly
04.Darling
05.カプセル
06.あなたの花の色
07.グミ
08.あせとなみだ
09.桃水色
10.忘れ荘
11.シネマ
12.青春朱夏
13.マイスイートピアノ

▼Blu-ray / DVD ※初回仕様限定盤のみ
aiko「Love Like Pop vol.24.9 Countdown Live 2025〜2026」
<セットリスト>
01.燃えた涙 月とライター
02.skirt
03.ねがう夜
04.相思相愛
05.クラスメイト
06.列車
07.大切な人
08.自転車
09.果てしない二人
10.カプセル
11.You & Me both
12.くちびる
13.オレンジな満月
14.その目に映して
15.荒れた唇は恋を失くす
16.58cm
17.赤いランプ
18.未来を拾いに
19.アップルパイ
20.メロンソーダ
21.ストロー
22.キラキラ

特典映像:Love Like Pop vol.24.9 behind the scenes
副音声:aiko福音声

◇販売店舗別オリジナル特典
・Amazon.co.jp:aiko オリジナルマーカーチャーム おちよちゃん(Amazon ver.)
・タワーレコードおよびTOWER mini全店、タワーレコードオンライン:aiko オリジナルマーカーチャーム おちよちゃん(TOWER RECORDS ver.)
・全国HMV/HMV&BOOKS online:aiko オリジナルマーカーチャーム おちよちゃん(HMV ver.)
・セブンネットショッピング:aiko オリジナルマーカーチャーム おちよちゃん(セブンネットショッピング ver.)
・楽天ブックス:aiko オリジナルマーカーチャーム おちよちゃん(楽天ブックス ver.) ※オリジナル配送BOXでお届け
・aiko online store+その他法人:aiko オリジナルマーカーチャーム おちよちゃん(一般店 ver.)

※各店舗別に6色のカラー展開となっています
※購入特典は先着の付与となります。なくなり次第終了いたしますので、 予めご了承ください。
※一部店舗に特典の取扱いがない場合がございますので、ご予約・ご購入時にご確認ください。
※ECサイトでご予約の場合、特典付き商品をご希望の場合は必ず特典付きカートからご注文下さい。
(一部ECサイトでは予約済み商品がキャンセル不可の場合がございますのでご注意ください)

◾️17thアナログアルバム『最後に熱い日々を狂わしき想いで』
2027年2月17日(水)リリース
予約:https://aiko.lnk.to/17thAlbum_LPPR

生産限定盤 / 180g重量盤
品番:PCJA-15017 5,500円(税込)

◾️<aiko Live Tour「Love Like Pop vol.26」>

2026年11月14日(土)神奈川:横浜アリーナ
開場 16:30 / 開演 17:30

2026年11月15日(日)神奈川:横浜アリーナ
開場 16:30 / 開演 17:30
2026年12月2日(水)愛知:クロコくんホール(日本ガイシホール)
開場 17:30 / 開演 18:30

2026年12月3日(木)愛知:クロコくんホール(日本ガイシホール)
開場 17:30 / 開演 18:30

2026年12月31日(木)大阪:大阪城ホール
開場 20:30 / 開演 22:00

2027年1月9日(土)大阪:Asueアリーナ大阪
開場 16:30 / 開演 17:30

2027年1月10日(日)大阪:Asueアリーナ大阪
開場 16:30 / 開演 17:30

2027年1月29日(金)東京:日本武道館
開場 17:30 / 開演 18:30

2027年1月30日(土)東京:日本武道館
開場 16:30 / 開演 17:30

◇チケット代:全席指定 10,200円(税込)
※公演日によって開場 / 開演時間が異なります。
※公演日によっては立見席が販売になる可能性がございます。
※開場 / 開演時間は変更になる場合がございます。
※小学生以上チケット必要。未就学児はご入場できません。

<特定チケット>
本公演は「チケット不正転売禁止法」の対象になります。
主催者が認める定額トレードシステム「チケプラ」以外でのチケットの譲渡や転売は禁止されます。
転売防止の為、主旨をご理解の上ご協力をお願いいたします。

<チケットの転売・オークションなどに関する注意ご案内>
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