【ライブレポート】緑黄色社会、アリーナツアー<あたまご>開幕。「存分に味わってみてください!」

2026.09.21 16:48

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緑黄色社会のアリーナツアー<緑黄色社会 ARENA TOUR 2026 “あたまご”>の初日公演が9月19日、千葉・LaLa arena TOKYO-BAYにて開催された。オフィシャルからのレポートをお届けする。

9月9日にリリースされた通算6作目の最新アルバム『あたまご』を携え、全国アリーナ5会場を舞台に計10公演にわたって行われる<ARENA TOUR 2026 “あたまご>。アリーナツアーの実施は前回の<リョクシャ化計画2023-2024>以来約3年ぶりということもあり、ツアー開幕のこの日を待ち侘びていた満場のオーディエンスの期待感を、緑黄色社会は至上の歌とアンサンブルで歓喜の果てへと導いてみせた。

無数の「たまご」の装飾が施され、サイバーパンク的な雰囲気を醸し出す舞台に、ストリングスカルテットとホーンセクション、そして長屋晴子(Vo, G)・小林壱誓(G)・peppe(Key)・穴見真吾(Bass)とサポートドラマー・比田井修の計12名が勢揃いしたところで、『あたまご』の収録曲「レジスダンス」冒頭の4人のコーラスに応えて会場一丸のシンガロングが巻き起こる。さらに、キラーナンバー「Mela!」では場内を見渡す限りのハンドウェーブとシンガロングで埋め尽くし、「恥ずかしいか青春は」で割れんばかりのクラップの渦を描き出す。ライブ序盤から、アリーナは一気にクライマックス級の熱気に包まれていった。

「私たち、ライブが4月ぶり(4月25日・26日の<緑黄色大夜祭2026>以来)でさ。5ヶ月ぐらい空いて今、目の前にすごい人がいてびっくりしてる!」と長屋が客席に語りかける。「今日は『あたまご』っていうことで、『私たちってどんなものが好きかな?』『どんなことがやりたいのかな?』……そんなことを思い返しながら作ったライブです。私たちの『あたま』の中を、存分に味わってみてください!」──そんな長屋のMCに続けて、バンドはさらに深く『あたまご』の世界に踏み込んでいく。「風に乗る」「My Answer」の豊潤な歌声とアンサンブルが満場の観客を魅了し、「サマータイムシンデレラ」を挟んで流れ込んだ「アルゴリズム」の狂騒感から「illusion」のポップ感へ、と曲が進むごとに『あたまご』という作品の核心が色鮮やかに立ち昇ってくる。

衝動弾けるダイナミックな躍動感から、心の奥底に潜む感情、メンバー4人で歩んできた日々まで、音楽を巡る4人の想いや思考=「あたま」が、これまで以上に多彩な楽曲=「たまご」に結実した名盤『あたまご』。その真価がアリーナライブという最高の舞台で体現され、高精細な音楽空間を繰り広げていく光景は、ライブバンドという言葉では収まらない緑黄色社会のポテンシャルを改めて証明するものだった。

曲ごとにバンドとストリングス/ホーンセクションの編成を変えながら、楽曲の持ち味を最大限に引き出していたこの日のアクト。ライブ中盤には、アリーナ中央のセンターステージで4人だけで「始まりの歌」を演奏する一幕も。そのまま長屋だけがセンターステージに残り、ピアノ弾き語りで「揺れる」、さらに「分かりにくい」の歌い出しをアカペラで熱唱。《分かりにくい/分かりにくい/自分が憎い》と長屋自身の切実な胸の内を歌い上げたところから、続く「うたまご」では歌いながらメインステージに戻る長屋&一足先にメインステージに戻った小林・peppe・穴見が《僕らなんでもできる気がした/青空も砂埃も/この手の中にある》と青春時代から続く連帯感を朗らかに響かせてみせる。4人の個性も創造性も足跡も、すべてを音楽に昇華して進化する緑黄色社会──その包容力と強さを象徴する名場面だった。

『あたまご』のオープニングを飾る「誰かの国」を伸びやかに鳴り渡らせた後、長屋がツアー開幕の万感の想いを語る。「自分たちが生み出した曲を、直接聴いてもらえるのって、みんなが思ってるよりも何倍も嬉しいことなの。もはやエゴでしかないのよ、曲を作ることって。そんなエゴを受け取ってくれて、何なら『この曲好きだ』『ライブ行きたいな』とか、もっと先の感情になってくれて、いつも本当に嬉しいんです。ありがとうございます!」という長屋の言葉に、惜しみない拍手喝采が広がる。

ライブ終盤は「TABOO」から「花になって」「キャラクター」と曲を重ねるごとにさらなる高みへと昇り詰め、客席の熱いクラップと歌声がアリーナの大空間を包んでいく。本編最後をひときわ鮮やかに飾った楽曲は、『バレーボールアジア選手権2026』中継テーマソングとして書き下ろされた『あたまご』のラストナンバー「晴々」。ポップとロックの「その先」を音で描くような、爽快な生命力に満ちたサウンドスケープが、オーディエンスのシンガロングと晴れやかに響き合っていた。ボーナスステージでは「Shout Baby」でなおも会場を熱く揺らした後、この日のライブを締め括ったのは「章」だった。《旅していたい それじゃまたね/誰かのための私にグッド・バイ/あらすじにない余白は/未完の私で埋めていく》──4人それぞれの音楽的冒険が詰まった『あたまご』そのものの、胸躍る多幸感に満ちた一夜だった。

9月19・20日のLaLa arena TOKYO-BAY公演を終えた<緑黄色社会 ARENA TOUR 2026 “あたまご”>はこの後、福岡・マリンメッセ福岡A館(10月10・11日)、大阪・大阪城ホール(10月23・24日)、愛知・IGアリーナ(11月13・14日)の各会場を巡り、12月5・6日の神奈川・横浜アリーナ公演にてツアーファイナルを迎える。

取材・文◎高橋智樹
撮影◎西槇太一

■セットリスト<緑黄色社会 ARENA TOUR 2026 “あたまご”>初日公演
2026.9.19@LaLa arena TOKYO-BAY

01.レジスダンス
02.Mela!
03.恥ずかしいか青春は
04.風に乗る
05.My Answer
06.サマータイムシンデレラ
07.アルゴリズム
08.illusion
09.バンド紹介(instrumental)
10.始まりの歌
11.揺れる
12.分かりにくい
13.うたまご
14.誰かの国
15.TABOO
16.花になって
17.キャラクター
18.晴々
[BONUS STAGE]
01.Shout Baby
02.章

 

◾️<緑黄色社会 ARENA TOUR 2026 “あたまご”>
https://www.ryokushaka.com/live/

2026/9/19(土)・20(日)|千葉|LaLa arena TOKYO-BAY
2026/10/10(土)・11(日)|福岡|マリンメッセ福岡A館
2026/10/23(金)・24(土)|大阪|大阪城ホール
2026/11/13(金)・14(土) |愛知|IGアリーナ
2026/12/5(土)・6(日)|神奈川|横浜アリーナ

▼チケット
指定席(一般):¥11,000
指定席(学割):¥9,000
親子席:(親)¥11,000 / (子)¥8,000

◾️アルバム『あたまご』
2026年9月9日(水)発売
https://erj.lnk.to/LDyjc3

・初回生産限定盤A [CD+Blu-ray] |ESCL-6291~2 |7,000円(税込)
・初回生産限定盤B [CD+DVD] |ESCL-6293~4 |7,000円(税込)
・通常盤 [CD] |ESCL-6295 |3,500円(税込)

▲初回生産限定盤
▲通常盤

収録内容
[CD] *初回生産限定盤A・B/通常盤 共通
01 誰かの国
02 TABOO
03 My Answer (テレビ朝日系 木曜ドラマ「緊急取調室」主題歌)
04 illusion
05 うたまご
06 章 (日本テレビ系4月期水曜ドラマ「月夜行路 ―答えは名作の中に―」主題歌)
07 分かりにくい
08 アルゴリズム
09 レジスダンス
10 風に乗る (劇場アニメ「パリに咲くエトワール」主題歌)
11 つづく (「ドコモ未来ミュージアム」CMソング)
12 晴々 (フジテレビ系バレーボールアジア選手権2026中継テーマソング)

[Blu-ray/DVD] *初回生産限定盤A・B
奏でた音の行方 vol.10
  花になって
  PLAYER1
  風に乗る
  étoile
  サボテン
 Mela!
 恥ずかしいか青春は
  章
あたまごバラエティー編 5番勝負