【インタビュー】Toshl、アルバム『IM A SINGER VOL.4』に龍玄としという人間の純真「“明るく楽しく幸せありがとう”という感じですね」

2026.07.07 19:00

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Toshlというシンガーの凄味と奥深さ。それと同時に、龍玄としという人間の純粋さと無垢さ。そのどちらも体感できるのが、7月1日にリリースされる『IM A SINGER VOL.4』である。

Toshlによるカバーアルバムシリーズの第4弾は、アニメソングをメインにした内容となった。その新旧の名曲たちを真正面から歌う彼のボーカルは、時に激しく力強く、また別の瞬間には極めて優しくて、切ない。この振り幅と表現力こそがToshlというシンガーの魅力だ、と同時に、その向こうにはひとりの人間としてのシルエットもまた浮かび上がってくる。

今ここで、改めて強調する意味はあると思うので、断言する。これだけ圧倒的な歌を歌えるToshlは、途方もなくピュアで、途方もなく純粋な人間性の持ち主でもあるということを。

主催するアニソンフェス<ANISON LEGENDS FES JAPAN>の開催が目前に迫る中、Toshlはとてもポジティヴでオープンな雰囲気とともに、アルバムのことや今の自身の考え方や感覚について語ってくれた。こちらこそ「ありがとう」という言葉を返したくなる取材現場だった。

   ◆   ◆   ◆

■アニソンはアンタッチャブルな感じだった
■かなりの覚悟でここに飛び込んできたんです

──第4弾となるカバーアルバムなんですけど、聴いていて、すごくグッときました。アニメソングって、それぞれの作品のエモーショナルなところや繊細さなどのドラマ性を含んでいるものが多いんですが、それがToshlさんの歌とすごくマッチしていると思うんです。

Toshl:ありがとうございます。すごくうれしいです。もう今回のアルバムを作った甲斐がありました(笑)。

──(笑)。それでお聞きしたいんですが、今回のこのシリーズがアニソンのカバーが中心になったのは、どういうところから始まってるんですか?

Toshl:順番で言うと、「愛をとりもどせ!!」からですね。3年ぐらい前にこの曲を歌うお話がきて、それで2年半前ぐらいにレコーディングをして……そこから「『北斗の拳』の新作、いつ始まるんだろうね?」みたいな感じだったんですけど(笑)。

──オンエアが始まるまでに期間があったんですね。

Toshl:はい。ただ、そこで自分なりに、“やっとアニソンシンガーの仲間入りをさせていただいた!”という気持ちがあったんですよ。それで、もし次の『I AM A SINGER』を作ることになったら、アニソンをテーマにしたアルバムにしたいなと思ったんですね。それからやっと「アルバムつくりましょうか」というお話になって。レコーディングが始まったのが1年前ぐらいですね。

──じゃあToshlさんとしては、アニソンを歌っていこうという気持ちは、近年ずっとあったわけですね。

Toshl:そうですね。「愛をとりもどせ!!」は自分にとっては聖なる曲で、それを歌わせていただけたわけですよ。そしてカバーアルバム『IM A SINGER』では、これまでいろいろテーマを持ってやってきましたけど、“いよいよアニソン、きたか!”と。僕にとっては一番大きなハードルというか……アニソンは今まで、ちょっとアンタッチャブルな感じだったんです。アニソンは相当な覚悟がないと対峙してはいけないんじゃないかなっていう気持ちがあったんですね。ただ、こうしてきっかけがありましたので、ここは“チャレンジする時が来たんだ”と腹を括りまして。だから、かなりの覚悟でここに飛び込んできたんです。

──なるほど、納得できます。本作には、それだけの熱量を感じたんです。

Toshl:うん、だから自分なりに、本当に覚悟の1枚なんです。今までもチャレンジだったんですけど、さらにハードルの高い、分厚い壁へのチャレンジというか。

──ではそこで、どんなふうにこの曲たちを選んでいったんですか?

Toshl:そうですね、アニソンってひと括りにしても膨大な数がありますので、自分が子供の頃から好きだったアニメとか、よく口ずさんでいたアニメソングとか、あるいは多くの方に支持されてる歌とかを自分なりに挙げて、リストを作っていって。そこからスタッフの意見を聞いて、ファンの皆さんにもそれとなくアンケート取ったりして、そこから絞って絞って……ある程度、年代別とか、いろんな多くの方に届けられるようにとか、精査していきました。カバーの許可が取れるものも取れないものもありますので、そんな中で打診をしていって、最終的に決まったのが今回の曲になります。

──わかりました。ではToshlさんご自身が特に歌いたい気持ちが強かったのは、どの曲ですか?

Toshl:まあ全部、強いんですけど(笑)……「紅蓮の弓矢」は、ぜひともトライしたい曲でした。僕がRevoさんのコンサートにうかがったのがもう7〜8年前になるんですけど、彼の楽曲は好きだったんですよね。シンフォニックとハードロックと、あらゆるジャンルが融合したような独特の大きな、それでいて緻密な世界観を表現していらっしゃって。“そこに僕の歌を乗せたらいい感じになるんじゃない?”と思ってたんですよね。当時はRevoさんに曲を書いてほしいと思ってたぐらい、あの世界観が好きなんです。Linked Horizonの世界が好きでした。

──はい。スケール感がある、壮大な表現をするアーティストですよね。

Toshl:そうですね。なので、今回はそれが叶ったことは本当にうれしかったです。あとRevoさんはルックス的に、僕にちょっと似てると思っていて。二人で並んだら面白いんじゃないかなと(笑)。

──そういえば、お二人ともサングラスをかけてますね(笑)。

Toshl:だからステージを観てる時も、“僕が登場して、隣にスッと並んだらウケるんじゃないかな?”と思ってたぐらいです。なので、いつかは二人で並んで一緒に歌ってみたい、というのが僕の夢ですね(笑)。それも含めて、今回「紅蓮の弓矢」にチャレンジさせていただきました。

──さらにこの曲ではGLAYのHISASHIさんがギタリストとしてレコーディング参加しています。

Toshl:今回「紅蓮の弓矢」のアレンジャーとして、これまでも何曲かご一緒させていただいた村山潤さんを指名させていただきました。この素晴らしい曲にハマるギタリストとして、真っ先にHISASHIさんのお顔が浮かんでいましたので、GLAYさんのサポートメンバーでもある村山さんに「今回のこの曲にはアニソン超絶LOVEなHISASHIさんしかいないから、HISASHIさんにギターを弾いていただけないか、ダメ元で聞いてみてください!」と熱い圧をかけて(笑)、お声をかけていただいたんです。それを受けてHISASHIさんも「僕しかいないでしょ!?」っていう感じで受けてくださったみたいで(笑)。本当にカッコいいの極致のギターで、素晴らしい大輪の花を添えていただきました。

──わかりました。選曲の中で、Official髭男ismの「ミックスナッツ」は新しい部類ですよね。

Toshl:はい。「ミックスナッツ」は、単にヒゲダンさんが好きで、ヒゲダンさんの楽曲にトライしたいという気持ちがあったんです。ヒゲダンさんは音楽番組とかでお会いした時に、僕に「ファンです」と熱くおっしゃってくださって。こちらもヒゲダンさんの曲を聴いてると、今の最先端の音楽を勉強させていただいてる感じがするんですね。なので、ちょっと恩返しも含めて「ミックスナッツ」を選びました。いくつか候補はあったんですけど、「ミックスナッツ」が自分には一番合ってるんじゃないかなと思って。なので、ヒゲダンさんのイメージをなんとなく残しつつも、ピアノのジャジーなアレンジを入れたり、そこからスピードメタルに寄せていったりしましたね。そのへん、ヒゲダンさんに喜んでいただけるといいなと思います。

──ですよね。すごくダイナミックな展開になっています。

Toshl:そうですね。自分もアレンジャーさんと一緒にデモを作っていて、これはけっこうイケるんじゃないかな?と思いました。

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