BENNIE K アルバム『THE WORLD』インタヴュー
BENNIE K
BENNIE K インタヴュー
これを言うと、みんなドン引きすると思うんですけど、闘牛士と闘牛の間にある恋を歌ってるんですよ(笑)
CICO:まず、“スピード感がありながらもせつない雰囲気のトラックに合うイメージはなにかな?”って考えたときに、闘牛士の情熱的なラブソングっていうのが思い浮かんだんですけど……これを言うと、みんなドン引きすると思うんですけど、闘牛士と闘牛の間にある恋を歌ってるんですよ(笑)。
CICO:でも、ふたりの間には敬意や愛情があるんですよ。お互いが求め合うんだけれども、どちらかが死ぬまでやり合わなければいけない。それは美しい関係なんじゃないかなって。だから、最初は自分が闘牛士になって、安らかに眠らせてあげるっていうリリックを書いてたんですけど、自分が刺される方がいいなって思ってしまい……。
CICO:そう! 牛目線で書いてます(笑)。
YUKI:アフリカのスワヒリ語を少し使ってるんですけど、旅先でいろんな文化に触れつつも、ちょっとホームシックになってる感じですね。民族のつながりを大切にしている人たちと出会って、自分にとって本当に必要なものはなんだろうなって強く思い返すような曲ですね。
CICO:ストーリー的には、サファリでお世話をしてくれているコーディネーターに“あなたの心が休まる場所はどこですか?”って聞かれるんです。でも、自分はすぐには答えられない。そんな私に対して、哀しそうな目をしながらも、“友よ、これから先もいい旅をしてください。またいつか会える日まで、あなたのことを決して忘れません”と言ってくれて。自分とのつながりを大事にしてくれる人に出会って、日本に帰ろうって思うんですね。
CICO:これは場所というより、青い鳥の居場所に気づいた気持ちですね。幸せの青い鳥っていうのは、自分たちの心の拠り所というか……心が休まる場所の象徴のようなもので。自分の居場所を見失ってしまったがために、幸せの青い鳥を探して旅に出たんですけど、自分たちを待ってくれている人たちがいるところが、自分の居場所なんだって再確認したっていう。
YUKI:旅に出てひとりになってみると、自分の大事なものはすぐそばにあったんだって気づけたりするんじゃないかな。家族のつながりや愛情、友人や仲間とのコミュニケーションとか。自分にとっての幸せの青い鳥に気づくきっかけにしてもらえたらいいなって思いますね。
アホちゃう?って言われそうですけど“ヤシの木と妖精のすむParadise”っていう歌詞もすごいハマるんですよ
YUKI:「Joy Trip」のときから映画っぽい雰囲気にしたいなって思ってたんです。だから、旅の結末を表わした「青い鳥」が映画のエンディングに流れて、エンドロールが「Around THE WORLD~Reprise~」で、「ワイハ♥」は、最後まで映画館に残ってくれてた人のために、くすって笑えるメイキングやおまけ映像が流れてるっていうイメージですね。
CICO:おっきな物語が終了したけど、まだどっか行っちゃうみたいな。タッチ&ゴーですね(笑)。このアルバムのコンセプトを思いついた瞬間からずっと海外でレコーディングしたいって言ってたんですよ。“さすがにつめつめのスケジュールでスタジオに閉じこめてたらワールド感は出ないね”ってみんなで話して、ハワイに行かせてもらいました。念願の海外レコーディングがやっと実現したんです!
YUKI:もう最高でしたね。
CICO:YUKIの歌詞の中に“ヤシの木と妖精の住むParadise”ってあるんですけど、ほんとにパラダイスだな!って。
YUKI:アホちゃう?って言われそうですけど、そういう歌詞もすごいハマるんですよ。
CICO:妖精いるいる!って思える。ふたりとも初めてハワイに行ったので“おおう! いいね~!”ってずーっと言い続けてましたもん。あっちもこっちも行きたいみたいな感じで、ずっとウキウキしてて。
YUKI:タイトル通りって感じですね。♥がついちゃってますから(笑)。
CICO:いろんな国の人が集ってカーニバルをしているようなライヴになったらいいなって思ってるんですよ。
YUKI:だから、自分の好きな曲を選んで、その国の民族衣裳でライヴに来てくれると嬉しいですね。世界中から人が集ってるような感じにしたいなって。
CICO:ほんと、絶対してこいよ!(笑)