コンシクエンス、『Don't Quit Your Day Job』インタビュー

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■INTERVIEW

──アルバムのタイトルから非常に興味深いですが、聴きどころを教えてください。

Consequence:『ドント・クイット・ユア・デイ・ジョブ』はユニークなアルバム。これはコンセプト・アルバムなんだ。最近の連中はコンセプト・アルバムを作ろうっていう忍耐がなくなってきてるよね。始めから終わりまでちゃんと話がつながってるっていうのをやらなくなってきた。このストーリー自体がすごくパーソナルだから、自分のことを語らずには作ることができなかった。最初のスキットは、“おかあさん、オレ仕事みつけたよ”っていうところから始まる。オフクロはオレが18年間ずっとただ飯喰ってきたもんだから“それはよかった”ってすごく喜んでくれるわけ。それからオレが“昼間働いて夜はスタジオに行ってラップをやるんだ”っていうくだりがあって…。フッドやゲトーでは、いやアメリカといったほうがいいかな、今の時代はシングル・マザーがすごく多いんだ。だから母親は父親の役もこなしていろいろな責任を果たさなくちゃいけない。

──あなたは普通の仕事もしたことありますか。

Consequence:イェイ。トライブ解散後、ソロとかもうまくいかなくて金も使い果たしちゃって、ロング・アイランドにあるセキュリティ・ガード(警備員)の会社で働いたことがあった。なかなか面白かったね。実は、『ザ・カレッジ・ドロップアウト』に収録されてる「スペイスシップ」でそういうヴァースをやってるんだよ。I remember havin' to take the dollar cab/Comin' home real late at night/Standin' on my feet all damn day/Tryin' to make this thing right/And havin' one of my co-workers say "Yo you look just like/This kid I seen in the old Busta Rhymes video the other night"
(なんとかやってゆくために/一日立ちっぱなし/流しのキャブに乗って/やっと家にたどりつくのはすっかり夜中/仕事場の仲間から、夕べバスタ・ライムズのビデオでお前そっくりの奴を見たと言われたり…/そんなこともあったっけ…>
オレ、毎朝仕事に行くのにカー・プールしてたんだ。あれはクリスマス近くとかだったと思う。毎年MTVでは年の終わりが近づいたころに『100 Best Videos』っていう番組を放送してるわけ。その中にバスタ・ライムスの「ウー・ハー」があったんだ。オレが最初に出演したビデオだ。それまで誰もオレが、デックスター・ミルズとコンセクウェンスが同一人物だって気がついた奴いなかったんだ。翌日仕事にいったら、“ヨー、夕べ見たバスタ・ライムスのビデオにお前でてただろ”って言われて、“なんのことだよ、オレじゃないよ”ってしらばっくれた(笑)。だってなんだかカッコ悪いじゃん。ラッパーでビデオとか出てるのに何でここに働きにくるのって感じだろ。

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