女性ジャズ・ヴォーカリスト特集 ゾンケ インタヴュー編

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ゾンケ:日本の皆さんこんにちは! まず始めに、このインタビューの機会を作って下さってありがとう。

──歌や作曲を始めたのはいつ? (音楽家の)両親に勧められたの?

ゾンケ:私が歌を歌い始めたのは6歳のとき。姉や妹と一緒に歌いながら家の周りを何度もグルグル回ってたの。確かに両親の影響で私は音楽に興味を持つようになったわ。父はジャズ・ミュージシャンでドラマーなの。私が音楽の道を歩んだのは、運命だと思ってるわ。

──母国語以外での作業は難しくない?

ゾンケ:そうね。確かに英語は私の1st Languageじゃないけど、難しくはないわ。私の母国語はネルソン・マンデラと同じコーサ語なの。南アフリカには12の公用語があるので、出来れば12全ての言葉で歌ってみたい。楽しいと思わない?

──新作『ソリタリー』について訊きます。1曲を除いて全て歌詞を書いて、作曲にもクレジットされている。曲の構成やプロダクションも素晴らしい! このアルバム制作のエピソードを教えて。

ゾンケ:『ソリタリー』の曲はほとんど私が書いたの。曲を作るのは楽しくて大好き。南アフリカでは、他のアーティストにも、曲を提供しているの。このアルバムを完成するには2年近くかかった。レコーディングのためにドイツと南アフリカを行ったり来たりしたんだけど、距離が今回のアルバムを作る上で一番難しかったことかしら。私は旅行が大好きだから、いつもワクワクしてた。アルバム用にヨークが作った曲を初めて聴いた時、もの凄く気に入ったの。だからレコーディングはとても楽しかったのよ。

──アルバムからは、1人の女性が自尊心を持ちながら、己の道をきちんと歩んでいこうとしている姿が浮かぶ。あなたの生き方とオーヴァーラップしている感じがするけど、それはもしかしたら、南アフリカの女性全てに当てはまる生き方なの?

ゾンケ:その通りよ。他の国と同じように、南アフリカでも有色人種は厳しい人生を送っているし、女性はいつも辛い現実に向き合って生きていかなければならない。他の女の人たちの困難や苦労を見過ごすなんて同じ女性として恥ずかしいし、自分の周りで起こっていることに無関心でいるのは愚かだわ。だから私は自分が音楽を通じて少しでも、どんな小さなことでもいいから、変えることができればと願っているの。

──これからの予定を教えて。ツアーとかは?

ゾンケ:アフリカという枠から飛び出して、世界中で私の歌を聴いてもらうことが目標よ。4年後には、自分のスタジオを持ってたい。ツアーはまだ検討中なんだけど、日本でのライブを考えているわ。実現できれば、とても素晴らしい。日本で歌いたい!

──あなたの街である南アフリカのヨハネスブルグてどんなところなの?

ゾンケ:ヨハネスブルグはとても大きい都市で、美しい場所よ。綺麗な道や高層ビルが立ち並んでいるの。豊な文化と多様性に満ち満ちた所。でも、とても忙しいところなの。だから、自分で気をつけて生きていかないと大変。様々なバックグラウンドを持ったあらゆる種類の人々が住んでいるわ。アフリカン、インディアン、黒人、中国人、日本人、ヨーロピアン…人種も多種多様よ。ここはアメージングだわ! 今はとてもいい時期なの。暑いけどたまにシャワーみたいに雨が降ってくる。素晴らしいお天気よ。私、ヨハネスブルグの気候は大好きなの。よく外食するんだけど、シーフードが最高! でもコーサの伝統的な食事が一番かな。

──日本のファンにメッセージを。

ゾンケ:日本の皆さん、私のアルバム『ソリタリー』を楽しんでくださいね。もしもあなたが、サウス・アフリカのどこかに暮らす誰かと同じように、何らかの人生の転機を迎えているのなら、私の曲に共感してもらえるかもしれないわ。私の曲があなたの心に触れて、試練を乗り越えるための希望と強さを少しでも与えることが出来るなら、本当に嬉しいわ。近いうちに皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!!

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