リトル・マン・テイト デビュー特集 INTERVIEW編

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──いやあ、それにしても名前は“リトル”なのに、みんな体デカイね!

ジョン(Vo&G):ハハ。よく言われるんだ、それ。リトル・マン・テイトって名前も、それを逆手に取ってつけたからね。

──その映画『リトル・マン・テイト』(ジョディ・フォスター監督、主演。'91年)は見たことある?

ベン(B):うん。ケーブル・テレビかなんかで。番組表で名前見て「これ、バンド名にいいよね!」ってひらめいたんだ。

──みんな学校の友達だったんだよね?

ジョン:そうだね。大体そんなもんだね。僕とマズは結構長くバンドやってるしね。

──どんな音楽が好きで始めたの?

ジョン:最初の音楽体験で行くとオアシスの『ビー・ヒア・ナウ』なんだ。

──あれって'97年だよね。オアシスの最初の2枚はリアルタイムじゃない?

ジョン:うん。実はそうなんだ。オアシスの最初の全盛期って、まだ僕らが12~13歳の頃だったからね。

──うわ~、思った以上に若いね!

マズ(G):そうだね(笑)。でも、聴いてきた音楽自体はいろいろだよ。スモール・フェイセスとかザ・フーみたいなモッズも聴くし。

ジョン:もちろんビートルズもそうだし。

ベン:ストーン・ローゼズやパルプなんかもそうだね。

ダン(D):最近のバンドももちろん。ラーリキン・ラブなんかもさ。

 

──キミらの世代のバンドだと、ストロークスやホワイト・ストライプスに影響を受けてバンド始めたキッズが多い印象があるけど。

ジョン:もちろん、それは大アリだね! あれがあったから、スターセイラーとかトラヴィスとかの“ニュー・アコースティック”みたいな方向性に行かなくてすんだんだ。エレキ・ギターをガツンと言わせるロックをやっていい自信があれでついたもんさ。

──たしかにキミたちのサウンドって、ギターが大きな意味を持つよね。オアシスがリバティーンズの曲を弾いてるみたいと言うか。

マズ:ああ、それはうれしい褒め言葉だね。僕たちは趣味で始めたバンドだけど、ひとつコンセプトがあるとすれば、それはギターをとにかく大きく鳴らそうってことだったから。

──あと歌詞も、今どきのイギリスの若者の生活の一端を垣間見せる感じだね。リバティーンズとかザ・ストリーツの感覚っぽいね。

ジョン:両方とも今のイギリスを代表する偉大な詩人だね。でも、ギターや歌詞も含めて、それ以前にオアシスって存在はやっぱり大きかったと思う。あれだけキッズを奮い立たすリアルな音楽がなかったら、今のイギリスの音楽界はどうなっていたか。ゾッとするもの。

──たしかに。90年代前半までのUKって、レイヴとかアイドル一色だったしね。

ベン:全くもってその通りだよ。

──ところで、アークティック・モンキーズと比較されてることについては?

ジョン:よく訊かれることだけど、出身地とネットで人気が出たところ以外、共通点は感じないよ。本人をよく知っているわけでもないし、ましてや対抗しようなんて思わないよ。

ベン:別にシェフィールドだからって、いまだにパルプやデフ・レパードが人気あるというわけでもないしね(笑)。

──将来はどんなバンドになりたい。

ダン:いつ何時も“成長したな”って実感が持てるような存在でいたいよね。

取材・文●沢田太陽

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