| ■インタヴュー後半
──歌詞に関しては、信頼のできるTAKUYA∞さんにすべて預けているとメンバーは言ってますけど、どんなふうに書きあげているんですか?
TAKUYA∞:毎回、曲を作るときはどんなことを伝えたいかという明確なヴィジョンを自分の頭の中に描くんですけど、それはきっかけにすぎなくて。なんかこう突然の衝動に駆り立てられるというか。
──さっき話に出た4年くらい前に作った曲というのは、どの曲になるんですか?
TAKUYA∞:10曲目「Lump Of Affection」です。11曲目「扉」は5年くらい前(笑)。
──当時と、そんなに変わらずの形で収録?
TAKUYA∞:なるべく当時のままで。だけど、歌詞は少しリアレンジしました。最初のは、4年前に自分が見て嫌なこととか、時事的なことが入っていたんですけど、2006年に歌うにはリアル過ぎるかも、人を傷つけるかもしれないと思って、そこは言葉を変えたという程度ですけど。出すか、出さないかわからないけれど、リアル過ぎて出せない曲って、実はまだまだ、たくさんありまして。
「just Melodey」のビデオ・クリップは、画像をクリック! | ──アルバムはバラエティに富んでいていろんなタイプの曲があって、前向きな印象を受けました。ちなみに、メンバーのフェイバリット・ミュージシャンはわりと一緒なんですか。
克哉:ずいぶん前に、好きな曲を持ち寄って1枚CDを作ったことがあったんですけど、バラバラでした(笑)。スリップノットの次にCharaが入っていたりとか。だけど、どんな曲でもカッコイイ“ツボ”ってあると思うんですけど、それが皆一緒なんです。
彰:僕はモグワイが好きでよくアルバムを聴いているんですけど、9曲目「just Melody」なんかは、すごく影響されて作ったもんですね。モグワイのアルバムって半分がギターがガツンと鳴っているような曲ばかりなんですけど、半分が静かな曲になっていて。その半分静かな曲のほうが好きなんですよ。アルペジオで鳴らしているだけのような。そういうところに魅かれていて。
──アルバムタイトル『Timeless』というのは、どこからきたものですか?
TAKUYA∞:これはもう、僕がいつも口を酸っぱくして言っていることで(笑)。それこそ僕が小学生から聴いているような10年以上たっても聴ける賞味期限のない曲を“死んでない曲”って言っているんですよ。自分たちの曲もそうであって欲しいし、このアルバムもいつまでも“死んでないぜ”っていう思いを込めてつけました。
──最後に、アルバムリリース後の予定を教えてください。
克哉:バランスを大切にしていきたいなと。2曲目「トキノナミダ」で作曲もしているんですけど、こうしようとか計算をしてしまうと、ちっともよくないのができてしまうので。ヴィジョンはあるけど、それを全面に押し出すことのないようバランスよく、曲も作りたいですね。
信人:個人のレベルを上げるというのは、もちろんですね。テクニックをあげるというのはプレッシャーですけど、そのプレッシャーを楽しみに変われるくらいになればいいなと。
彰:僕らはよくライヴバンドだって言っているんですが、実は去年はそんなにライヴをやってなかったりして(笑)。でも、ライヴがすっごい好きなバンドではあるんですよ。だからそれを証明するためにも、今年はいっぱいライヴをやりたい。
真太郎:ツアーもちゃんとやって、たくさん曲も作って、その両立ができるようにしたいですね。
TAKUYA∞:1曲でも多く“死んでない曲”を作りたい。というか、絶対作ります!
取材/文●山田正樹 ■インタヴューのトップへ |
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