シングル&カヴァー・アルバム同時リリースで印象づける、竹井詩織里の表現力

ポスト

■SINGLE

「桜色」

2006年2月1日発売
GZCA-4063 \1,260(taxin)

1. 桜色
2. 残像
3. 或る日の朝に
4. 桜色-instrumental-

■COVER MINI ALBUM

『The noteof my twentyyears』

2006年2月1日発売
TCR-042 \1,300(taxin)

1. The Girl From Ipanema
2. Groovin'
3. Desafinado
4. This Masquerade
5. Aruanda
6. Time After time


【四文字熟語で心理テスト】
頭の中で二つ、なんでもいいので四文字熟語をイメージしてください。
竹井:うーん……。コリッキーが「五十歩百歩」って言ってたのが頭から離れない(笑)。そうだなぁ……。一つ目は「弱肉強食」、二つ目は……「五十歩百歩」。
――一つ目が人生観、二つ目が恋愛観だそうです。
竹井:えーっ! 五十歩百歩はイヤだなぁ(笑)。暗中模索かな(笑)。


※現場にいた取材陣&スタッフ全員、「五十歩百歩」が四文字熟語でないことに気が付きませんでした。(^_^;




◆オフィシャル・サイト◆
http://shiori-takei.com
――出会ったときから今回作品として世に出るまでに、どの辺りが変化したんですか?

竹井:アレンジも歌詞も2回くらい変えて、しっくりくるものにしたかったんですよね。メロディがすごく好きだったので、それを引き出してより良く聴いてもらうために試行錯誤しつつ。

――作品の感情を大事にして歌の主人公になる、ということでしたけど、自分で書いたものと作家さんから提供された楽曲とで違いはありますか?

竹井:それも同じで。「桜色」(作詞:AZUKI七 作曲:桂花)は夢を追いかけて旅立っていくはじめの一歩、背中を押してあげるような曲で。逆に、カップリングの「残像」(作詞:竹井詩織里 作曲:今井万紀)は、現実には苦しいこととかつまづいたりすることがあると思うので、その対比というか。もがいている主人公、もがきながらも進んでいる主人公になっています。だから“これが私です”というよりも、自分の中にある部分もあるんですけど、苦境に立たされた主人公をイメージしてますね。歌うときも、自分は今もがいてるんだ、みたいな(笑)。

――「或る日の朝に」(作詞/作曲:竹井詩織里)は?

竹井:まず、こういうピアノのコード感の曲を作りたいと思って。メロディを作る、というよりは、コード感。それからリズムは三拍子で、最後に歌詞をつけた感じです。歌詞は、スッと出てきたはじめの1フレーズ<二人よく見た映画の>から広げて作っていったんです。映画にまつわる、ひとつの恋の終わり、みたいな。

――ところで、ボサノヴァはもともとよく聴いていたんですか?

竹井:そうですね。歌うというよりは聴いてましたね。自分の作品にも取り入れたいと思いながら。♪ドゥッドゥビ~みたいな(笑)、ちょっと口ずさんじゃう感じの曲を。普通のポップスとは違う、つかみ所がないようで、何度も何度も聴いているうちにジワ~ッと沁みてくるような。

――子供の頃にはどんな音楽を聴いていたんですか?

竹井:母が聴いてたサザンとか、竹内まりやさんとか。あとは、母が「You'dbe so nice to come home to」を歌っているのを聴いて、“カッコイイなぁ~”と思って。私も『Thenote of my eighteen years』というアルバムでカヴァーしているんですけど。

――初めて買ったCDは?

竹井:小学校の高学年のときに、DREAMS COME TRUEのアルバムですね。吉田美和さんの声が大好きで。

――で、高校生のときにオーディションに応募して。

竹井:そうですね、高2の終わりに。当時、一緒にバンドをやっていた友達に勧められて。

――そのバンドでもヴォーカルを?

竹井:はい。でも、本当にお遊びのバンドですけどね。

――学園祭バンド的な。

竹井:そうです(笑)。でも結局、みんな受験で忙しくなって学園祭には出ず(笑)。いつか音楽の仕事をしたいなと思ってはいましたけど、初めからうまくいくとも思ってなくて。でも、何かしないと始まらないと思って応募したんですよ。

――オーディションでは何を歌ったんですか?

竹井:MISIAさんの「It's just love」というしっとりした曲を。バラードの方がいいかなぁって。

――17歳くらいだと“速い曲でノリでごまかしちゃえ”みたいな発想になりがちなのにねぇ。

竹井:はははは(笑)。アップテンポなものが好きではなかったので。

――カヴァー・アルバムは、18歳、19歳、20歳と1年に1枚ずつ出してますが、これからも続いていきそうですか?

竹井:(スタッフを見て)どうでしょうね? 面白いものが作れれば。

――その年齢や時期ならではの、オリジナルとは違った楽しみがありますから、ぜひ続けていただきたいですね。

竹井:そうですね。
取材・文●望木綾子

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