『FIVESTAR LINERS』インタヴュー
ストレートにドカっと男らしいアルバムになってると思う |
――今作の制作に際して、まず考えたことは? CHO: アルバムのコンセプト的には「フレーズの中毒性」ってのを掲げてましたね。みんなで同じフレーズに合わせてラップしたり、各ラインの最後の言葉の語尾でアクセントをつけてみたり。それは前作『Conversation Piece』の時もあったんですけど、今回は更に顕著になってます。作戦ですね。 ――なるほど。ボリュームたっぷりなアルバムなのに、凄くタイトな印象を受けたのは、そういう点が大きく関わってるかもしれないですね。 GS: 曲間がほとんど無かったり、とにかくタイトに聴かせようという部分はこだわりましたね。 ――そういえば今作はメロウな曲が殆どないですね。 KUBO-C: 何曲か作っていくうちに、ここまできたらメロウな曲は一曲でええなって思ったんです。自分らが頭の中で描いていたものは、まったくこのアルバムの通りだったと思いますよ。「Award Tour In A Box」が」が唯一のメロウな曲だけど、あの曲も内容はすごくヒップホップしてますしね。 MAB: あと今回、チャラチャラしたリリックもないんですよ。それもこのアルバムにはいらないだろうって。ストレートにドカっと男らしいアルバムになってると思います。 KUBO-C: 理想系もないよな。等身大の自分を出した感じのリリックが多いかも。 TOMOGEN: 今の自分の生活の喜怒哀楽をリリックにしたものが多いですね。 ――リリックに関しては、ユーモラスなラインが凄く増えた気もしました。
CHO: 泣ける部分はないんじゃないか?(笑) GS: そっか(笑)。けど落ちてる人が聴いても、あがってる人が聴いても、みんな楽しめると思うし。喜怒哀楽、どんな感情を表現していても、最後にオチをつけたりとかは常に考えているんですよ。今回も例えばTOMOGENの<目がハートでつかない歯止め/誰のせいってあのケツのせい/越え掛けて聞けば私テクノ系>(「Fivestar Liners」)とかありますけど、そういうオチを常に考えてるし、ラッパーとしての個性やスキルもみんなある程度のところまできてると思うんで、どれだけ面白いことを格好良く表現できるか、そういうバトルになってますね。 ――そんな面白いリリックが、こんなスリリングなトラックの上に乗っちゃうのも、ドーベルマン・インクの面白さなんですよね。 CHO: だからメンバーもライバルだし、トラックもライバルなんですよね。どっちにも負けられないと思うし。 ――個性豊かな5人なだけに、逆に1つの曲としてまとめるのが大変ではないのですか? GS: 5人いるとどうしてもちょっと逸れる人間もいるだろうけど、それが逆に面白いところだと思うんですよ。ちょっと逸れてもサビでみんなで一斉にガチっとまとめあげたり、フロウを揃えて統一感を出したりしてるので、そこで5人の一体感は感じることができますよ。 取材・文●川口真紀 |
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