【「Grow into shinin' stars/Never ending story/暑中お見舞い申し上げます」 レヴュー】
最新シングル
「Grow into shinin' stars/Never ending story/暑中お見舞い申し上げます」
avex trax AVCD-30589 ¥1,050(tax in)2003年8月27日、「LolitA☆Strawberry in summer」でデビューしたSweetS(スイーツ)。小学生のメンバーがいることや、おちまさと氏プロデュースであることも話題となった。その後も「Love★Raspberry Juice」「Love like candy floss」とシングルを重ね、3月に1stミニ・アルバム『SWEETS』をリリース。まだ幼さの残るルックスに似合わない、本格的なサウンドと楽曲のクオリティの高さで好評を博した。
そんな中、4月にはメンバー全員が中学生となり、ちょっと大人になった彼女たち。簡単にメンバーを紹介するとAKIとAYAは共に大阪で中学2年、ほかの3人はいずれも中学1年で、HARUNAとMAIは長崎、MIORIは鳥取出身。現在も地方在住で週末だけ上京しながら活動しているがんばり屋さんなのだ。
そしてこの6月にリリースされた待望の4thシングルは、全曲タイアップ付きのゴージャスなトリプルA面シングル。2004読売巨人軍応援ソング、日本テレビ系『スポーツ うるぐす』エンディングテーマの「Grow into shinin' stars」では、作曲にmonk、作詞にrom△ntic high、アレンジはats-という、最近では若槻千夏のヒットを手がけたコンビが参加。これまでのSweetSのイメージとはちょっと変わって、ポップさとキュートさを強調。コーラスのハモリの美しさもさることながら、初のラップにも挑戦。キラキラときらめく、まさに輝く星みたいなシンセのサウンドも胸キュンもの。
TBS系テレビ『どうぶつ奇想天外!』エンディングテーマ「Never ending story」は1stミニ・アルバム『SWEETS』の収録曲でもあるが、別ミックス・ヴァージョンなので一聴の価値ありだ。
日本郵政公社 暑中見舞葉書 キャンペーン・ソング「暑中お見舞い申し上げます」では初のカヴァー(1977年・キャンディーズ)にも挑戦。コーラスワークを存分にフィーチャーしながらも、クラシックなJ-POPテイストを大事にした甘いヴォーカルは、夏らしい元気なサウンドの中、彼女たちの歌唱力、表現力の高さを発揮。メンバーが5人いることによる、ヴァリエーションの豊かさも楽しめる。
このように、いろいろな“初”のチャンレンジをした本作は、SweetSの新しい魅力にスポットライトを当てており、1枚のシングルで様々な魅力が堪能できる。歌詞の面では、夢を追いかけることを歌ったM1や若いほのかな恋心のM3など、等身大の彼女たちに近いもので、一層身近に感じられるだろう。また、本作は曲名にスイーツ(甘いもの)が入っていない、初めてのシングルでもある。そんな、初めて尽くしの1枚であり、今後の活動がますます楽しみな佳作となっている。
文●末吉靖永(04/06/15)
【PRESENT】 サイン入りポラロイドを3名様にプレゼント!