South

94年、ジュエル・キャドバリー、ジェイミー・マクドナルド、ブレット・ショウがそれぞれ14歳のころ、ハヴァーストック・セカナリー・スクールで出会ったことがきっかけとなり、バンドが結成される。以来、ノース・ロンドンを拠点に荘厳なアコースティック・ソワレ(夜会)から暴動に近い荒れたクラブまでさまざまな形式のライヴを体験することで、3人のオリジナル性を打ち出していき、バンドのクオリティも成長を遂げていく。

そんな中で、大きなターニング・ポイントとなったのが'98年に訪れたモ・ワックスを主宰するジャームズ・ラベルとの偶然の出会いである。ジェイムズ・ラベルは彼らのテープをマネージャーを通して聴くやいなや、そのオリジナリティに魅了され、即座に契約を決めたという。これがモ・ワックスが契約した初のバンド誕生の経緯である。7インチ、12インチとリリースを続けるうちに、彼らの噂は各方面に浸透するようになり、同時にメディアから大絶賛されることになる。デビューアルバムは2001年1月の『フロム・ヒア・オン・イン』。ロックとブレイク・ビーツの融合で大きな反響を呼んだ。7月にはで初来日を果たした。