エミネム、裁判所が『Source』誌への録音物封入を許可

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法廷へ持ち込まれたエミネムと雑誌『Source』の確執だが、先週、連邦裁判所判事が『Source』誌に新しい息吹を吹き込んだ。Billboard.comによると、12月22日(月)、ニューヨークの連邦裁判所判事は『Source』誌2月号に、問題となっているエミネムの人種差別的な内容のレコーディング物を20秒間分封入することを許可したという。

先週、米地方裁判所判事のジェラルド E.リンチが、エミネムの差し止め申請を認め、『Source』誌の次号に楽曲の掲載を禁じたが、リンチ判事は22日(月)に20秒間までなら公表してよいとする判断を下した。制限されたコピーならば、批判が目的であっても、同誌が保持する著作物の出版権の範囲内にあるというのがその理由だ。

『Source』誌2月号はCDを付録し、1月12日から全米の販売店で売り出される。

エミネムの弁護士、ドナルド N.デイヴィッドはこの件について「公共の場で人々が議論するのを邪魔する気はない。ただ、無断借用はできない」と述べている。

両者の確執は、『Source』誌が記者会見を開いてエミネムの初期のレコーディング物を公表したことから始まった。このレコーディング物には、アフリカ系アメリカ人女性を人種的に侮蔑するコメントが収められていた。これに対しエミネムは、当時の年齢とアフリカ系アメリカ人女性との破局を理由に挙げて公式に謝罪した。

『Source』誌はこの謝罪に対し、エミネムが嘘をついていると非難。彼はレコーディング物が制作された当時、15歳でなく、21歳だったと主張した。

エミネムは『Source』誌の共同オーナー、レイ・ベンジノと1年以上に渡って争いを続けている。ベンジノはエミネムのことをヒップホップを腐敗させた人物と非難している。

(C)LAUNCH.com
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