イーグルスを解雇されたDon Felderが2億ドルの損害賠償を要求

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今年初めにEaglesを解雇されたギタリスト、Don Felderは2億ドルを超える損害賠償を要求している。Felderは5月2日(水)、ロサンゼルス上級司法裁判所に訴えを起こし、Eaglesの中心メンバーであるDon HenleyGlenn Freyは長年にわたって「卑劣な行為」を繰り返し、2人はバンドマネージャーのIrving Azoffと共に、FelderをはじめとするEaglesのメンバー、Joe Walsh、Timothy B. Schmitらに正当な利益分配を行なわず、共謀して利益をだまし取ったと主張。しかし、現時点でAzoffは被告人リストからはずされている。

Felderは契約違反と不正解雇にそれぞれ「最低5000万ドル」、連帯義務違反に「5000万ドル以上」の損害賠償を要求している。彼はまた、HenleyとFreyおよびEagles, Ltd.に「罰するに足りる」懲罰的損害賠償を求めている。これほどの額を要求しているFelderは、Eaglesには各種のビジネス取引、バンドの関連会社における利益分配の正当市場価格、また弁護士への支払いと裁判費用を含めた額を支払う義務があると言う。

FelderはEagles, Ltd.の対等なパートナーで、株式保有者だと述べ、HenleyとFreyが主要な役職に就いて新しいビジネス組織ができた'94年のHell Freezes Overツアーの頃から不当に扱われるようになったと主張している。Felderがそのことを抗議すると「いやならいつでもやめていい」と言われ、解雇すると脅されたとのことだ。

さらに、Felderは過去10年のグループビジネスの中には、外部利益によって妥協させられた取引もいくつかあったと嫌疑をかけている。たとえば、彼は『Hell Freezes Over』はHenleyのレーベルとの訴訟費用を妥協するためにGeffen Recordsによって作られたものだと言い、また、Azoff、Peter Lopez、Freyの個人弁護士らは、独立したプロモーターにプロジェクトの入札をさせるのでなく、自分たちがツアープロモーターとして活動し、利益を得ていたと言う。また、Hell Freezes Overツアーの商品販売ライセンス料は「実質的に市場価格以下」だったとも述べている。

訴訟は「新しいプロジェクトごとにHenleyとFreyの欲が大きくなっていった」と続けている。

彼らはEaglesのボックスセット『Selected Works: 1972-1999』関連のビジネスを行なう別会社を設立し、この新会社はFelder、Walsh、Schmitの株式所有権を完全に排除したものとなった。Felderは再度、抗議したが、Azoffから送られてきた手紙には、Eaglesを解雇すると記されていた。バンド側は彼に書類のサインを強制的にさせた。

Felderはまた、この新しいビジネス組織は、スタジオアルバム4枚と'99年12月に収録したミレニアムコンサートのライヴアルバム、計5枚のアルバム交渉契約において違反していると付け加える。訴訟によると、ミレニアムアルバムは、Henleyのソロアルバム『Inside Job』を長く待たされたWarner Bros.に配慮してGiant Recordsが制作したもので、当時、Warner Bros.とAzoffはGiant Recordsを共同所有しており、Azoffは最近になってWarner Bros.に持ち株を売却したという。

それでもミレニアムアルバムは別々にリリースされることなく、ミレニアムライヴからの曲が4枚組CDの『Selected Works』の中に収められている。Felderは、Eagles, Ltd.およびそれに基づく他の会社のパートナー資格があるにもかかわらず、Eaglesに関連するビジネスと財務会計記録を閲覧することを拒否されたと主張。Felderはまた、2月初めに解雇を避けるため、Henley、Frey、Azoffからの命令で弁護士のBarry Tyermanを解任したが、それにもかかわらず、彼は2月6日にバンドを追放され、4月10日に正式に解雇が言い渡された。

Bruce Simon, New York LAUNCH.com
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